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日蓮大聖人・池田大作

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我らの叫びこそ『本門』の雄弁 第4回学生部弁論大会

1961.12.8 「会長講演集」第5巻

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1  たいへんにご苦労さまでございました。いままで、むずかしい話を長く聞きましたゆえに、私はかんたんに話をいたします。
 りっぱな学生部の弁論大会を開いて、非常にうれしく思い、さきほど、控え室で、理事室の方々に、今度は理事室で弁論大会をしたらどうかなと、このように話しました。提案しましたところ、理事長が代表して『先日、教授試験で頭がいたくなって、やっと終わったところを、弁論大会で、また勉強ではたいへんだから、弁論のほうは、ぜんぶ学生部にお願いしてください』とこういうわけなのです。
 世の中にたんさの雄弁家はおります。りっぱなことを論じ、りっぱな言々句々を吐く人は枚挙にいとまがありません。しかし、私は大御本尊様をもっていない人の雄弁、大生命哲学を奉持していない人の言語というものは爾前経である。根無し草である。それに対し、たとえ、ことばの表現はへたであったとしても、大御本尊様を奉持し、日蓮大聖人様の仏法を護持して叫んでいる創価学会の言々句々は、雄弁こそは、本門であると、私は信ずるのです。
 皆さん方の叫び、われわれの叫び、ぜんぶ生活に直結し、人々を幸福にし、人間革命を事実のうえで推進し、世界に、社会に、大きい原動力を与えているがゆえに、私は、私どもの叫びこそが、真実の雄弁であり、言論であると思うのであります。
 話しはかわりますが、学生部が今日まで発展したその陰においては、学生部長、学生部福部長のなみなみならぬ苦労があったことを、私は知っております。渡部君にしろ、篠原君にしろ、戸田先生のもとで、法華経をば、御義口伝のうえらの解釈を、じきじき薫陶を受け、何年かのあいだ、深い仏法哲理を、信心根幹で教わってまいりました。
 したがって、学生部においては、私は前々から、このふたりに対しては、学生部の双璧であると、心ひそかに思っておりました。そのふたりが手をしっかり組んで、皆さん方の先輩として、訓育、指導に、陣頭指揮をとってくれることに対して、戸田先生もどんなにか喜んでおられるであろうかと、このように私も喜んでおります。渡部君といえば、どちらかといえば、東大出身でも、けんか早くって、実行派のほうであります。篠原君は哲学科、東大出身で、どちらかといえば、おとなしそうだけれども、シンは固くて、ムッツリやです。
 この、よいコンビである学生部長、学生部福部長に皆さん方がつづいて、ふたりの学生部長、学生部福部長も今回は理事になりましたけれども、皆さん方全員が、渡部君、篠原君以上に成長して、学会の重鎮になっていただきたいことを、私は切望するのであります。 
 どうか、もう会長なんか必要ない、われわれ学生部が成長すれば、いっさいの広宣流布への多角的な、応用的な闘争は、ぜんぶ成就してみせるといえるだけの皆さん方になっていただきたいのであります。
 最後に、学会活動もたいへんであると思いますが、今、理事長から話がありましたとおり、学問第一に、信心根本にして、学問第一に、からだを大事にして、着々と成長されんことを切望し、私の話といたします。ご苦労さまでした。

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