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日蓮大聖人・池田大作

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次代の女性の指導者たれ 第9回女子部総会

1961.11.12 「会長講演集」第5巻

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1  本日は、いよいよお元気であられる日達上人猊下をお迎え申し上げ、第九回女子部総会がこのように盛大にできえましたことを、私は皆さんとともに、心より喜ぶものであります。
 おめでとうございました。
 信仰の目的は何か。ただひとつ成仏にあります。現代語でいえは、永遠の幸福、絶対の幸福生活を、幸福境涯を確立しきるということであります。さきほどからお話がありましたごとく恩師戸田先生は、とくに女子部に対しては『幸福になりなさい!』このひとことが、ぜんぶの指導の要約でありました。
 願わくは、戸田先生のおおせどおりに、しあわせになっていただきたいという念願も、私は同じであります。
 では、どのようにしたならば、絶対的の幸福が獲得できるか。そのもっとも簡単な原理は、日蓮大聖人様の出世の御本懐である三大秘法の大御本尊様に南無することである、題目をあげきることである。これほど簡単で、これほど偉大なる大仏法は、大哲学は、全世界に日蓮正宗しか絶対にないのであります。
 かつて、日蓮正宗創価学会が、戸田先生が第二代の会長となられ、広宣流布の指揮をとられはじめておられた前後においては『そんなにいい宗教ならば、そんなにりっぱな日蓮正宗ならば、もっと大勢の人が、早く信心してもいいではないか』といわれたものであります。
 人間の本性として、また、とくに日本人の偏狭な心で、まともに認識をせず、すぐに批判をしたがるのが普通の人々の心情であります。
 十年たち、十五年たった今日、何十万、何百万の日蓮正宗の大信者が雲集しているこの姿を今度は人々が見て、ある人いわく『たくさん信心はしているけれども、有名人はあまりおりませんね』と今度はこのようにいうのです。
 有名人は、その筋にあっては権威者であるかもしれません。しかし、有名人必ずしも仏法を学しているとはいえません。仏法を修行しているともいえません。知っているともいえません。いわんや『この方法によるならば、絶対に幸福になる』と、有名人のなかに、命をはっていいきれる有名人がいるかと、私は反問したいのであります。
 私どもは、だれびとのいうことにも紛動されず、仏法のことにおいては、ただひとすじに、大御本尊様を信じ奉り、大聖人様の御金言どおり、そして御法主上人猊下様の弟子として『絶対に、私こそが、仏法のことは知っているのだ。教えてあげましょう。またその証拠として、私の生活を見てごらんなさい』といえるひとりになっていこうではありませんか。
 最後に、皆さん方に要望申し上げることは、男子におとらず、皆さんこそが、次の時代の女性の指導者であります。また、なっていかなければなりません。大聖人様の子供とし、弟子として、また仏法をたもった先覚者として、先輩として、東洋の民衆に、皆さんこそが仏法を教え、流布していく大事な役割があるということを自覚して、きょう集まられた八万五千人の女子部員が、ぜんぶ教学部員になろとういことを目標にして、前進していっていただきたいことを申し上げまして、私の話といたします。たいへんご苦労さまでした。

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