Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回出し部十万結集に 第10回男子部総会

1961.11.5 「会長講演集」第5巻

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1  本日は、日蓮正宗第六十六世・日達上人猊下のご臨席を仰ぎ奉り、男子部十万結集の大総会を、私は諸君とともに喜ぶものであります。恩師戸田城聖先生がおられたならば、どれほどか喜んでくださるであろうということを、さきほどから私は胸がいっぱいでありました。
 願わくは、戸田門下生らしく、私を中心として、全日本民衆の幸福のため、そして全邪宗教撲滅のために、きょう集まった同志諸君とともに、怒濤のごとく前進をしていきたいものであります。
 目を世界に転じてみれば、もっとも全民衆を指導すべき大国、すなわちソ連にしろ、アメリカにしろ、一国の利益だけを考え、原水爆弾という凶器をもとにして、全人類を恐怖と不安のなかに、たたき落としております。
 また、目を国内に転じても、政治家、そしてまた、日本民衆を指導すべき指導者は、なんの信念もなく、利己主義、権力、ずるい根性だけをもって、口だけはうまいことをいって、うまくおよいでおります。
 なぜ世界も、日本国内も、このように不幸の、悲惨の連続であるのか。日蓮大聖人様の大仏法を鏡として拝するならば、いっさい、その本源は、邪宗邪義にもとづき、いずれの指導者も、いずれの民族にも、絶対る哲学をもっていない、指導理念をもっていないということに帰着いたします。
 指導者において、哲学をもっていない。また国において、哲学はあれども低い哲学である。また、矛盾のある哲学を、無理をして強行している。そのところに大きな不幸の原因があるのであります。
 いま私どもは、完全無欠なる、そして世界最高の日蓮大聖哲の大生命哲学を根底とし、即大御本尊様を根本として、自分も人間革命をし、社会も、日本国も、全世界も、絶対に幸福と平和へ進ませていける指導原理をもっているということを、全世界に声を大にして叫びつづけていこうではありませんか。
 願わくは、おのおのの境遇にあって、大御本尊様をしっかりだきしめ、大勝利者になっていただきたいことを、まず念願し、ともに広宣流布のため、日蓮正宗のため、全民衆の幸福のために、私は、ただただ、諸君の成長と健闘だけを祈っていることを、ここに声を大にして叫ぶものであります。以上かんたんではありますが、ひとことごあいさつを申し上げ、私の講演といたします。たいへんにご苦労さまでございました。

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