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大客殿、来春着工 第18回本部幹部会

1961.10.27 「会長講演集」第5巻

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1  皆さん、こんばんは。
 欧州のことについては、聖教新聞ならびに大白蓮華等に報告されておりますゆえに、省略をさせていただきます。
 二十日間の旅行にさいして、北条副理事長、塚本顧問さん、多田理事等は、出発にさきだって東京においては、非常に英語を話しておりましたが、現地へ行くと、だんだん、だんだん、日本語に変わってきて、どこへ行ってもヨーロッパだけではなくして、アメリカへ行く場合でも、東南アジアへ行く場合でも、必ずそういう現象があるということは、おもしろいことであるなと思いました。
 しかし、なにも困ることはありません。これから、たくさんの学生部員が、青年が、語学を勉強して、皆さん方が金婚旅行や銀婚旅行をする場合には、なんら心配のないようにしておきますから、安心して世界旅行をしていただきたいと思います。
 私は、きょうは皆さん方にご報告をしておきたいことがあります。それは、大客殿の建立の進行状況についてでございます。
 ご存知のように、大坊が来年の二月ごろ、堂々たる、あの建築どおりに完成をすることになっております。大客殿のほうは、それが終わりしだい、二月の末ないし三月から着工のはこびになることになります。
 それで、理事会でも決定されまして、施行者は竹中組に決定されましたことをご了承願いたいと思うのであります。
 大客殿の建立については、昨年春から、最低月一回、創価学会代表と御僧侶等により、また設計士、それぞれの専門家等の意見も聞き、一回ずつ毎月検討、改良をかさねて、今日まできております。そこで、いっさい設計そのほかの準備が完了し、来春二月ないし三月より着工いたしますもので、それだけきょうはご報告をしておきたいと思いまして、皆さんとともに喜んでいきたいと思うのであります。
 それで、猊下のご内意をもれうけたまわりますと、広宣流布百年の大計の本山の設計のために、本山から、約三名、そして、創価学会から三名ないし四名、法華講から一名、それだけの人数によって、仮の名前でありますが、総本山総合設計委員会というような名前で、猊下の御裁可をあおぎつつ、大客殿は当然のこと、総坊、厨坊、全体の、広宣流布にふさわしい、根本道場にふさわしい、その大設計をこれからすすめていくようにお考えあそばされていることをうけたまわりました。
 私は皆さん方からお預かり申し上げましたいっさいの御供養を、ぜんぶその費用に充てるように猊下に申し上げて、また、その御供養をば、総本山のその代表、法華講、また学会側で、ぜんぶで管理し、そして足りないところは私も一生懸命また働いて、私の構想では、その合計は大客殿の残った費用をはるかにオーバーするような設計になりそうなのでありますが、いままでの何倍かの、また御供養を私は働いて、全学会人、いままでの百千万億倍の大功徳を受けられるような御奉公をしていく決心でございますからひとつよろしくお願いします。
 したがって、御供養の金銭につきましては、ただの一銭なりとも創価学会では使用いたしません。ぜんぶ総本山にいっさい御奉公、御供養申し上げるようになっておりますから、かさねてその点はご報告しておきます。
 それから次に『前三後一』の方程式によって、十一月度は十月度と同じように歩を進めて、十二月度に今度は信心指導一本の月にしたいと思いますけれども、どうでしょうか。
 きょうは非常に時間がおそくなりますと、困る人もおります。雨も降っているようなもようでもありますから、これで幹部会は終了いたしますが、十一月の幹部会のときにはまた元気いっぱいにお目にかかりたいと思います。たいへんに長いあいだご苦労さまでございました。

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