Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

僣聖増上慢の出現は広布の証拠 女子部幹部会

1961.10.3 「会長講演集」第5巻

前後
1  まず、お伝え申し上げたいけことは、本日、猊下にお目通り申し上げ、皆さん方の十一月の総会にご臨席を賜わることになりましたことをお伝え申し上げます。
 また、さきほどからお話がありましたごとく、あすよりヨーロッパのほうへ、皆さん方を代表して、大客殿資材購入等の目的をもって行ってまいりますが、私も元気で帰ってまいりますゆえに、皆さん方も、元気で来月の幹部会でお目にかかっていただきたいと切望いたします。元気で帰ってきましても、おみやげはなにもありませんから、あしからずお願いいたします。
 大聖人様の御予言のなかに、経文のかに、必ず広宣流布途上において、三類の強敵の出現があると断言していらっしゃいます。三類の強敵のなかで、もっとも強いのは、僣聖増上慢であります。その僣聖増上慢が現われてこなければ、広宣流布の実現はありえない。では、僣聖増上慢ということは、どういうことか。さまざまの内容がありますが、そのひとつを申し上げれば、一流の評論家が、学会に対し、日蓮正宗創価学会に対し、あらゆる点から、悪く論評をすること。またもうひとつは、指導階層である政治家が、さまざまの観点から日蓮正宗を、そして創価学会をいじめよう、解散させよう、なんとか悪者にしきって世間に宣伝していこうという姿が、僣聖増上慢のひとつの姿であります。
 したがって、大聖人様は仏でいらっしゃいます。将来どのようなことがあっても、また、三類の強敵、いま申し上げた僣聖増上慢のようなことが、いくらあっても、あればあるほど、広宣流布の機が熟したと確信して、進んでいっていただきたいのであります。
 現在も、一流の評論家、宗教学者や、また多少なりとも、政治家が、ずいぶん日蓮正宗のことにつき、創価学会のことについて批判をしきっております。
 私は『広宣流布の機が、だんだん近づいている証拠であるな』と、心ひそかに喜んでいるものであります。
 先日、婦人部の人が関西旅行から帰ってきて、笑いながら報告しておったことをお伝えしておきます。
 そのひとつは、まあそのひとつはといっても、ひとつしかありませんが、自分が腰かけているうしろに、もと大臣をやったらしい女代議士がひとり、その隣にまたひとりの参議院か、衆議院の代議士がおったそうです。
 だんだんだんだん話が変わってきて、創価学会の話になってきた。そうしたならば、いわく『創価学会は気違いですよ、あれは。先日も朝鮮人がうちへきて、折伏とやらを一生懸命やって、私はおこって帰してあげたのよ』というようなことをいっておったそうであります。
 牧口先生は、『大御本尊様を受持していない、大仏法をたもっていないものは、高等精神病である』と申されておりました。
 いやしくも、現在、指導階層にある代議士が、新しい時代の姿を知らず、自分が今度、代議士に立つ時に、おそろしい心を、とうしようもなく、うっぷんばらしに、こわごわと話しておるその哀れさ。仏法の真髄、民衆の声、新しい時代の勃興、まさに自分たちが崩壊寸前の徳川幕府であるということも知らないで、そのような指導者がいくら日本の国を指導しても、日本民衆の幸福はありえないと、私は断言するのです!
 もっとも民衆を愛し、民衆の声を聞き、他の民族に対しても、尊敬を払うべき政治家の立場であります。陰でこそこそと、なんたる暴言か。口ではりっぱなことをいいます、選挙のときには自分ほど正しい、民衆の味方である人はないようなことをいいますが、口などというものは、いくらでもいえます。そういう、力もないくせに、陰で悪口をいう、そういう本人が、真実に青年を何人救ったか、不幸な人を何人しあわせにしたかと、私はいいたいのです。
 皆さん方が、これから大仏法を学し、そして、わが身にも尊い体験を積み、大勢の人々の指導者になっていくことは、とうぜんであります。現在、二十代であっても、何百人、何千人の指導者になっていることも事実であります。『新しい時代』は、刻々と開かれております。私たちの手で、大聖人様の大生命哲学を奉持して、われわれ若い青年が成長して、日本民族の幸福と、世界平和に進んでいこうではありませんか!
 そして、いままで指導者でありながら、真に仏法を学ぼうとせず、大聖人様に、大聖哲に頭を低くして教えを受けようという考えすらなく、増上慢の気持ちで、自分ほどえらいものはないという、そういう連中から、民衆はみんな離れていくことも知らないで、そういうバカな連中を、五年先、十年先、二十年先に、びっくりさせてあげようではありませんか。
 どうか、来月は総会でありますゆえに、いままで種々の注意がありましが、大御本尊様第一に、大御本尊様の前で、しっかり題目をあげ、職場においても、部隊員の指導においても、落ち着いて行動をとっていただきたいということを切望しまして、本日の話といたします。ご苦労さまでした。

1
1