Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

世襲制は邪宗教の姿 男子部幹部会

1961.10.2 「会長講演集」第5巻

前後
1  十一月の男子部の大総会に、もったいなくも御法主上人猊下のお出ましをいただくことができますことを、まずご報告申し上げておきます。明日、大御本尊様にお目通りいたし、そして、猊下にお目通りいたし、戸田先生の墓参を終えて、明後日に諸君を代表して、ヨーロッパへ行ってまいります。いっしょに青年部の出身である副理事長、現青年部の幹部である男子部長、参謀、部隊長等を、諸君の代表としたことは、一日でも早く、少しでも広く、わが青年部に、青年に、世界の呼吸をしてもらいたいという私の願いなのであります。                
 私は、来年でも再来年でも、できうるかぎり早く、一日でも早く、中共へも、アフリカへも行ってみたいと思っておりますし、願わくは、諸君がそのあとに続いて、大きく活躍をしていただきたいと思うのであります。
 先日、ある学者がきて『創価学会は世襲制度ではありませんね』という話が出ました。封建制の残骸の一つに世襲制度という制度が現存しております。他の団体はいざ知らず、宗教界にあって、教団の世界にあって、世襲制度ということは、もっとも誤った、いやしい姿であります。霊友会しかり、天理教も世襲制度であり、PL教団も、立正佼成会も、ぜんぶ世襲制度であります。
 代々の財産をそのまま受け継いで、金もうけをしようという、その縮図であるし、その一端だけをみても、彼らに真の仏法は、真の宗教はなく、『邪教である』と断言できる理由であると私は思うのです。
 日蓮正宗は、そして、創価学会は、永久に世襲制度ではありません。あくまでも、師弟の相対のうえに立って、もっともすぐれた弟子が創価学会の代々を継いでいくということになっておりますから、そのつもりでおっていただきたいと思います。
 恩師戸田先生も『学会っ子は大好きだ。学会育ちは、ほんとうに自分は大事にしたい』このように講演集にも述べられております。『学会っ子に財産を譲ってあげよう』また『青年部に跡を継がせていこう』このように、つねづね申されておりました、そのご精神どおり、私もあくまでも、学会っ子にぜんぶ譲ります。また、青年部出身者が代々の会長を継いでいくということを、重ねてこの席上を借りて申し述べておくしだいであります。
 どうか、第四代も、第五第も、くどく申し上げますけれども、青年部出身者のなか、青年部で活躍をした、学会っ子のなかから選んでいきますし、その選ばれた人は、第四代の会長ひとりであります。今度は、そのひとりの会長を中心に、戸田先生が中心で全学会人が鉄の団結をしたごとく、また、いま、私ごときものでありますけれども、私を中心に鉄の団結をして広布に向かったごとく、第四代、第五代の会長を中心に、諸君が鉄の団結をして、全学会を大きく飛躍をさせていただきたいと思うのであります。
 きょう、事務局から、うちの職員のことを聞いたのです。聖教新聞も、あれだけの聖教新聞を出しておりますゆえに、相当数の職員がおります。潮編集、大白蓮華の編集、また、本部の職員、ひとりで三人前、五人分の仕事をやっていただいておりますが、ぜんぶで九州本部、中国本部、北海道本部、関西本部の職員も入れて、百八十六人であるそうです。
 先日、ある一流新聞の責任者の人がきて『これだけで百何万部の聖教新聞を出しているのですか』と聞いて、びっくりして帰ったことも、報告で聞いておりますが、朝早く、あるときは夜中まで、その百八十六の人でがんばってくださっておりますが、私がいま申し上げたいことは、その聖教新聞、大白蓮華等に、本部の職員としてはいった人々の、いままでの現状はどうかといえば、過半数が肺病であったとか、病弱であったとか、一般社会では使いものにならないような職員が多いのです。
 聖教新聞の中心である秋谷君も肺病です。大白蓮華の中心者である多田君も肺病です。その隣の本部の職員である事務局の吉田主任参謀も肺病です。こう数えてみると、ほとんどが全滅なのです。
 その百八十六人が、大御本尊様の加護をうけ、功徳に燃えて、ただひとりとして長期欠勤がいない。ぜんぶが、朝早くから夜おそくまで元気いっぱいに、団結をして、広宣流布の源泉となっていることは、絶対に、これは、大御本尊様に大功徳のある実験証明であると、私は訴えたいのです。
 それは、カゼをひいて一日、二日休む女子職員もたまにはあります、人間ですから。また、あんまりメシを食いすぎて、腹痛を起こして遅刻をする青年も、それはあります。しかし、二百人なんなんとする職場で、長期欠勤がいない、そこになんの複雑性もなく、元気いっぱいに、人の三人分、四人分も働いている職場は、世界に類がないと私は思うのであります。
 願わくは、諸君が将来、あらゆる階層の指導者に進出し、育ってまいりますけれども、大御本尊様第一に、絶対の確信をもって、あらゆる分野で実験証明をしていける指導者になられんことを切望して、私の指導といたします。

1
1