Nichiren・Ikeda
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宗教革命論
1955.8.1 「会長講演集」第4巻
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8 五、結語
世界の最大の思想、思潮とするところは、民主主義革命を理想とし標榜としている。しかし民主主義革命といえども、その根底も、宗教革命(平和革命)によらなければ成就できえぬものと確信するものである。
『自由』と『平等』と『尊厳』とは、民主主義の原理である。第一に『自由』といえども、一念三千・一心法界の仏法の哲学によらなければならず、色心不二の自由こそ真実の自由といえよう。第二に『平等』といえども『凡夫即諸法実相の仏』と説かれし、全民衆等しく十界互具の生命観より出発せる『平等』こそ、真の平等とえいよう。そして永遠の生命に立脚せる『常楽我浄』の自己に生きんとするとき、いかに『尊厳』であること。
いまや世界の焦点は、宗教革命を成しつつある日本国にあるといえるのである。
日本国こそ、日本一国を第一歩として、東洋、世界をば指導していく国なのである。その中心が、わが創価学会であることを断言するものである。
『当品流布の国土とは日本国なり惣じては南閻浮提なり、所化とは日本国の一切衆生なり修行とは無疑曰信の信心の事なり、授与の人とは本化地涌の菩薩なり』云云。
創価学会の出現は、宗教革命の仏意である。地涌の菩薩の棟梁であられる戸田城聖先生の獅子吼、言々句々は、宗教革命実現への源泉であられる。おもうに、革命への道は平坦でありえぬ。『結句は勝負を決せざらん外は』云云の御金言を瞬時も忘却することなく、いよいよ勇猛精進の信心に励むものである。
学会員のひとりとして、悠久の歴史に残る未曾有の宗教革命に列なりし、歓喜と襟度と勇気とを持して進まんものである。(当時、参謀室長)