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大幹部会 三代会長就任決定

1960.4.19 「会長講演集」第4巻

前後
1  大任をおおせつけられまして、ずいぶん苦しんできましたし、また、まだ苦しんでもいるのです。
 しかし、広宣流布をめざして進まねばならないことだけは、宿命的な立場にいることも感じておりましたし、また卑怯なまねもできない。そういう意味で、理事長に、一応も再応も、今後のこともお願い申し上げて、この大命を、おうけしてきたわけなのです。
 私としましては、広宣流布にむかうことは、絶対の根本原理になりますが、願わくは、早く次の偉大なる会長にバトンを渡すまで、しっかりがんばっていきたいと、こういう気持ちなのでございます。
 理事長も、いままでと同じように理事長室において、全会員の指導にも、また私と同じく責任をもってくださると申しておりますし、原島理事も、和泉理事も同じようなお心で申されておりましたし、また学会においては、会長先生が薫陶されたキラ星のごとき、人材がそろっております。
 理事をみても、婦人部においては、柏原婦人部長もいらっしゃいますし、また思想面においてはあらゆる点で、先生から薫陶をうけた石田理事もおりますし、また本部を中心にしては事務局長等がおりますし、また教学陣においては、教学部長を中心にして、微動だもしない態勢もありますし、どこからみても学会は盤石です。
 私にはなんのカもありません。なんの確信もない私でありますけれども、そういう先生方に守られ、そういう先生方を信じきって、お願いしきっていくならば、一段階の大命だけは、大任だけは、つくせるであろう。そういう意味でいまいるわけなのです。どうかひとつ、新しい会長ができたといっても、前会長、また初代の会長先生とは、天地雲泥の違いがあります。けっして、会長先生などというふうにいわれてもたいへんです。
 ぜんぜん違った、あくまでも学会員の小使みたいな立場でいかねば、いけないことも知っておりますし、そういう点においては、どうかひとつ、前会長を見る目とは根本的に違えていただいて、あくまでも前会長の思想を実践だけしていく立場の会長であると、まず最初にはっきり申し上げておきたいと思います。また、きょうお集まりくださった大幹部の皆さん方が、戸田先生当時と同じような気持ちで、全学会人の旗頭としておられますゆえに、学会は盤石でございます。そのままの、お気持ちで、いままでと同じようなお気持ちで、ひとつ御協力を願いたいと思うのでございます。
 別に新しいことは、なんにもありません。御本尊様を拝むことと、折伏をすることだけが学会の根本です。あとは変わったことはなんにもありませんし、変わることもありません。いままでと同じような気持ちで、いままでと同じように、ひとつ戦っていきたいと思います。くれぐれも、よろしくお願いいたします。

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