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日蓮大聖人・池田大作

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関西総支部幹部会 学会の議員は国士

1959.6.15 「会長講演集」第4巻

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1  今度の参議院選挙に六人の同志が国会議事堂に進出しました。それで、政界でも、日本国じゅうの人々も大騒ぎです。皆さんも、新聞や週刊雑誌、ラジオでも、ほとんどが書き、報道していることは御存知のとおりです。
 大阪関係よりも、東京地方区の柏原理事などは、その、日本的な問題ですから。
 関西方面でも報道機関が大騒ぎしているのです。そのなかのことばに『創価学会の議員というものは僧兵である。僧兵が国会議事堂にたった』と、こういうようなことを書いているし、また報道しているのです。
 まえの三人の議員さんを入れて九人おります。僧兵というのはお坊さんのことですよ。ここにも白木議員さんと中尾議員さんがいますけれども、頭の髪を伸ばしています。頭がまんまる坊主ならば、僧兵といっても少しはかっこうがつきますけれどもね。衣も着ていませんし、坊主でもありませんよ、見てください。
 なにが僧兵か。なんでも皮肉にいって、ヤキモチをやいているものだから、そんなことばかりヌカしているのだ。ヌカしているとはドイツ語ですよ。ぜんぜん衣を着ていませんよ。ワイシャツだし、開襟シャツですよ。僧兵ではありません。
 なんと報道されようが、なんと皮肉をいわれようが、そんなことは野干のほえるようなものです。覚悟のうえです。だが、その実体というものは考えなくてはならないのです。
 会長先生は、われわれに向かって、われわれは宗教家であってはならない。あくまでも国士であるとおおせになっているのです。国士ということは、真実に、最高の哲学をもって、国を救い、国のために働く志士をいうのでしょう。いまの政治家などというものは、ペコペコ、選挙になると頭を下げて、それで当選すればイバリくさって、ワイロばかりとっている。
 共産党は、あくまでも共産主義という哲学を根底とし、そうして日本の国や世界を救おうと思って働いているのです。一つの依所をもっているのです。社会党というものは、あいまいな社会思想というものを根底として政界にたって、国を思ってるのでしょう。自民党というものは、まあ、いつかは自滅党となるのだけれども……。それはあいまいな、くずれかかっている資本主義という一つの思想を根底として働いているわけです。だが、かっこうよくいえば、まあなんとか、国を救おうと思っていることになっているわけなのです。
 学会の議員さん方を、僧兵であるとか、政界に出る必要はないとか、また政策がないではないかと、ずいぶんいっているのですけれども、あくまで、そういう理論からいうならば、日蓮大聖人様の生命哲理を根底とし、共産主義とか社会主義とか、資本主義とかのような、そんな低い、途中から変わっていくような、低級な思想を根底とするのではないのです。
 永遠不滅の哲理を根底とし、そうして世界最高の平和を樹立できる王仏冥合の原理を根本として、議員になつているのが学会の議員さんです。それが国士たるゆえんであります。これを、よく腹に入れていただきたいと思うのであります。
 なにもね、安保条約だとか、勤務評定だとか、なんだかんだという当面の問題などというものは、そんなに主義主張に関係のない問題です。自民党とか社会党、共産党のいうことに幻惑されてはなりません。あんな人間に、日本国や世界の国を救う力はない。力がないどころか、哲学がない。『法妙なるが故に人貴し』このように大聖人様はおおせです。法のないゆえに人に、なんの力もないのです。彼らには、真理も正義もありません。
 そういう意味にたって、学会はあくまでも全世界の宗教界の王者でありますが、いろいろと批判されてくると思いますが、その強い信念をもって、幹部の方々は進んでいただきたいと思います。(当時、総務)

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