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日蓮大聖人・池田大作

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第20回本部総会 勝ってカブトの緒をしめよ

1959.5.3 「会長講演集」第4巻

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1  今回の地方選挙において学会が非常に優秀な成果をあげたために、いよいよ世間では、創価学会は政治団体ではないか、なにかの陰謀をたくらんでいるのではないかというふうに、批判をはじめてまいりました。自由に批判をしているのですから、どうしようもありませんけれども、わが創価学会は、信心を根本とした世界最高の宗教団体であります。
 政治団体では、まったくありません。また、ある人は、創価学会は自民党のヒモつきではないか、社会党とケンカばかりしているではないか、共産党とはばかに仲が悪い、などというふうな勝手な憶測をしておりますが、なにもビタ一文自民党からはお世話になったおぼえもありませんし、それから、社会党とはなにもケンカする必要もありませんし、共産党と対立をする必要もない。あくまで中道法相が学会の行き方でございます。
 そうして、大聖人様の至上命令である国立戒壇建立のためには、関所ともいうべき、どうしても通らなければならないのが、創価学会の選挙なのでごさいます。
 会長戸田先生は、そういう問題に対しまして、わが創価学会は、自民党に偏してもならない。社会党に偏してもならない。共産党に偏してもならない。その時代時代にあって、あくまでもその民衆が、その政党、その政治でしあわせになっていくならば、それでいいではないかとおおせになっておりました。
 すなわち、先生の御決意は、自民党も社会党も、そして共産党も、その主義、思想ぜんぶをば指導しきっていくのが、わが学会の使命であると断言なさったのございます。
 会長先生御一生のあいだにありまして、最後の広宣流布の指揮をとられましたのは、昨年の三月十六日でございました。この日は、岸総理一家の登山などがある予定でありました。そのときに会長先生が『広宣流布の模擬試験をしておく、広宣流布の模擬試験を見せておく』このように、繰り返し繰り返し、おおせになっておりました。
 重体の御身でありながら総本山において、広宣流布のお姿を身をもって示してくださって御去なされたのでございますけれども、残されたわれわれ幹部は、あくまで最後の先生の広宣流布への指揮をば胸にきざんで、そうして、先生が模擬試験をしておくぞと申されたことをば、絶対に広宣流布はできると確信して、進軍していきたいと思います。
 地方選挙では、非常に立派な成績をあげましたが『勝ってカブトの緒をしめよ』いよいよ、峻厳なる信心をもといとして、そうして、きたるべき参議院選に対しましては、一致団結し、火の玉になって、勝って会長先生に御報告しようではありませんか。(当時、総務)

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