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日蓮大聖人・池田大作

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仏法には犠牲がない  

1959.5.21 「会長講演集」第4巻

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1  よく戸田会長先生のおことばのなかに『仏法には犠牲がない。信心し、勤行し、広宣流布のために戦って、犠牲になるものはない』と申されております。
 日蓮大聖人様の信心は、題目をあげて、勤行、折伏することですが、仏前のコップの水を取り替えることでも、ロウソクをつけることでも、座談会へ行くのも、講義に出席するのも、また指導であっても、選挙であっても、修行なのです。ぜんぶ広宣流布に戦うことには犠牲はない。
 御書にも、信心の心を満たせるものは仏道である、勇気をもって広宣流布に仏道修行のために信心しきっていく者が成仏できるのだということばがある。この選挙の闘争にも勇気をもって戦っていくなら、それがぜんぶ功徳になっていくことを断言しております。
 大聖人様にふたりの有名なお弟子がいます。ひとりは四条金吾殿です。金吾殿は大聖人様が竜の口で首を切られると聞いて、馬のくつわにすがりついて、自分も腹を切って死のうと決心した方です。信心しようという勇気を大聖人様は愛されたのです。
 またひとりは阿仏房という方で、普通の人なら生きて帰れない佐渡が島で、大聖人様の人格、気迫というものを感じて弟子になったのです。大聖人様の御もとで、夜中に雪道のなかを、食物を持って行った方です。後年には阿仏房が、佐渡から九十何歳のからだで、三度も身延の大聖人様に御供養をつかわしている。
 昔の四条金吾殿は、勇気の信心のあらわれであり、阿仏房、千日尼もあとで大聖人様の功徳を受けんがためのまごころの信心である。それを考えてみるとき、われわれはやりもしないで、ほんとうの仏道修行もしないで、功徳がないというのは、おこがましいと思います。皆さんが大きい宿命を転換し、大きな福運を開いて、四条金吾殿と阿仏房のおふたりにおとらない人になってほしいと思います。(当時、総務)

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