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日蓮大聖人・池田大作

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男子部軍楽隊に与う 男子部軍楽隊に与う

1958.10.26 「会長講演集」第3巻

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1  かつて戸田会長先生が『御本山に日本男子の歌声が響いているあいだは、日蓮正宗の衰微はない』といわれたことがあるが、いま学会のなかに軍楽隊の音の響いている限り、創価学会はとまるところをしらず、発展を続けるものということができる。
 広宣流布は最高の文化建設に通じ、音楽は文化の響きである。日蓮大聖人様の哲学を、戸田城聖先生の思想を、感情に託して表現し、流布していくことこそ軍楽隊の立場であり、この使命を自覚して、先生のおこころと青年部の精神とが境智冥合するところ、必ずや全世界に浸透していくことは火を見るよりも明らかである。されば、諸君は世界の大音楽家に育ち給え。
 戸田先生ご逝去以来、全員うちそろって墓参をいたし、決意とご報告とを申し上げたのは軍楽隊、鼓笛隊をもってはじめてする。この事実は軍楽隊がつねに学会の行事の先陣を切っていかねばならぬことを示すものである。さればこそ諸君らは信心と行学とに励まなければならない。信心・行学のない軍楽隊は烏合の衆であり、かえって学会の発展に害となることを知らなければならない。軍楽隊は全員、必ず教学部員になり給え。
 軍楽隊の象徴であるメダルには鷲が彫ってある。御書に『此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし』と。諸君らは卵である。その殻を打ち破り、くちばしを生じ、たくましく翼がはえ、法性の大空に大きく勇ましく羽ばたいて飛び立つのである。
 からだを大切にして、音楽をする者は神経質であってはならない。おおらかに気品を持って、自己の仕事に精を出し、健康にはじゅうぶん気をつけてやっていくのだよ。そして今後は、合唱団とともに、時々お山に参り、先生の墓前でご演奏申し上げるようにし給え。(当時、参謀室長)

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