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日蓮大聖人・池田大作

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勇気、確信、肴望 男子部幹部会

1958.8.7 「会長講演集」第3巻

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1  なんといっても、諸君は会長先生がいらっしゃったときの青年部なのです。将来、何十万、何百万の青年部員にするという自覚のある、先覚者の幹部でなければならないと思います。したがって、もしも、このなかに卑怯にも退転するものがあったとすれば、青年部長と参謀室長の許可をうけてからにしたいと思うのですがね。民主主義の原理によって、多数決と認めます。
 広宣流布は、不思議にも本門戒壇の大御本尊様を弘安二年十二月に御建立あそばされてから、ちょうど七百年、いまから二十一年目にあたるのです。大客殿のことも正本堂の建立のことも、会長先生が申されたぜんぶを実現できるように、準備は着々すすんでおります。どんなことがあっても、助けあって、退転しないでいきたいと思うのでございます。
 会長先生は、凡夫のお姿で、あらゆる苦労をなされ、このようにして人間革命をするものだと『人間革命』の本をくださった。あとに続く門下生は、続編は私どもが書きます、このように自分は書いたといって進んでいきたいと思います。
 いま、いろいろなことで、悩みもし、苦労もつづくでしょう。だが、御本尊様をもって、毅然として、前途に希望をもっていく。わこうどは、あらゆる悩みをひとつのきっかけとして宿命を転換し、将来を築いていくべきです。
 『賢者は聞き、愚者は語る』というがあります。願わくは、幹部は、よく分隊長のいうことを聞いてあげられる貫祿と包容力をもっていただきたい。
 いま問題になっているのは、民族主義なのです。大きくわけると、仏教といえば、日蓮正宗あとは共産主義とキリスト教です。この三つの大きな流れなのです。そして民族主義といっても、その裏づけはぜんぶ『宗教』なのです。宗教と宗教の戦いなのです。
 先日、御法主猊下が『日本人でほんとうに信仰のある人は、どのくらいいるだろうか。まあ三百万人ぐらいだろうか。学会員が、いま百万世帯、倍の二百万世帯になったならば、すごいでしょうね』と申されました。二百万世帯の人が命がけで日蓮正宗を信仰するようになりましたならば、創価学会こそが、日本民族に力を与える原動力になるということは明らかだと思うのです。そうなってきた証拠に、墓地問題があるでしょう。瑞相です。
 だから、青年は、勇気と確信と希望とをもって進んでもらいたいのです。
 会長先生には慈悲がありますが、弟子にはありませんよ。ただ慈悲にかわるものは勇気なのです。仏道修行をするのも、人間革命するのも、闘争も、勇気ですよ。勇気のある人は怨嫉なんかしませんよ。
 確信、信心は確信です。私が以前、会長先生に『どういう人が偉いのでしょうか。理想家ですか、正直な人でしょうか、それとも確信のある人でしょうか』と御質問しましたら、先生はにっこり笑って『確信だよ、人生は、またすべては確信だよ』と申されたのです。このおことばは、いまでも頭に残っています。
 あとは希望です。会長先生の最後の巻頭言は『希望』でしょう、年頭のおことばは。希望がなくては仏道修行はないということです。希望に燃えて前進し、ひとつひとつ成就していく姿が信心ではないですか。希望は勇気をもって勝ち取るのです。これがほんとうの人生の姿なのです。
 先生は、ことしの一月に『もう青年が十万いるから大丈夫、なんでもできるよ』といっておられた。私もやりますから、いっしょにやっていこう!(当時、参謀室長)

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