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青年部は世界の焦点 第1回男子部九州総会

1958.5.18 「会長講演集」第3巻

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1  こんな元気な総会を会長先生が見てくださったならば、どんなに喜んでくださるかと思うのでございます。本日はほんとうにおめでとうございました。
 もう男子部長、参謀室のお歴々がぜんぶ指導されたもので、上から横から下から斜めからで、どういうふうに指導しようかと思って、じつは困っているのです。だけれども、なにかあいさつをしないと、なにも話さないで、そのまま帰ってしまうと、日本男子としてまずい。
 それで、いままで、ずいぶん学会のことを、社会も国も、それから人々も笑ってきたり、けなしてきたり、誹謗をしてきておりました。だが、考えてみると、だんだん学会のマネを皆しはじめているのです。たとえていえば、去年、自民党の総会があったのです。私も、いっぺん総裁をやりましたもので出席したのですが……(笑)その、いままで青年部や学会のことを軍国調であるとか、逆コースであるとか、軍隊式であるとかなんとかいっておりましたが、その自民党の総会は、景気だけは、まあ勇ましいこと、予科練の歌の軍楽隊、ラバウル航空隊、軍艦マーチ、日本男子、みんな学会のマネばかりなのです。われわれのことを笑っておりながら、一国の指導的立場にある自民党のおじさん連中が、マネしているのだから、おかしいではありませんか。
 それから、聖教新聞に対しても、いろいろと批判がありましたが、まあ驚くことなかれ、身延の機関紙や、立正佼成会の佼成新聞は、聖教新聞とそっくりなのだ。はじめに聖教新聞とか佼成新聞という題字を見ないと、あべこべに読んでしまうよ。それほど、そっくり、仏と魔とは似ているといいますけれども、そういうようにマネをしているのです。だからといって、みんなみる必要はないけれども、まあ本部にきたときに、聖教新聞社で見せてもらってくださいよ、びっくりしますから。編集のしかたから、やりかたから行事から百パーセントが同じなのです。
 今度は組織です。学会の組織についても、ずいぶん批判がされましたが、労働組合でも、他の邪宗でも、みんな学会の組織を利用しているのです。どうせ、そんなにマネをするのなら、『信心』をマネしたらどうかと思うのだけれどもね。そういうふうに学会のぜんぶの行動というものは、大御本尊様から出生しているのです。大御本尊様のお力をもって行動があるわけなのです。ぜんぶ妙法なのです。
 したがって、学会は世界の焦点になってきました。学会が世界の焦点であるならば、諸君のひとりひとりがまた社会の焦点であります。『諸君が偉くなっていくことが広宣流布になるのだ』と会長先生は、つねひごろおおせくださっておったのでございます。諸君が偉くなっていくこと以外に広宣流布はないのです。
 だが偉くなっていくといっても、朝寝坊をしておっては偉くなれません。会社を休んでばかりいたら偉くなれません。勉強しなくては偉くなりません。ちゃんと信心しなければ偉くなれません。学会にあっても、社会にあっても、家庭にあっても、根本は大御本尊様から信頼される青年こそが、学会男子青年部員であると、私は思います。
 ある批評家が『青年部を語らずして、創価学会を語ることはできない』といった人がおります。なぜ青年部を語らずして、創価学会を語ることはできないか。創価学会は『日本の潮』であります。その創価学会の青年部こそが『世界の柱であり、眼目であり、大船である』ということを彼らは知っているがゆえに、そういったと私は信ずるのでございます。
 さきほどから話がありましたが、大聖人様御在世に大聖人様を迫害したがゆえに一国謗法であり、一国が正法を護持しなかったがゆえに他国侵の難、二回の他国侵逼の難がございました。文永の役と弘安の役。その大きい難を通じて、民衆は大聖人様の予言を少しずつ知ってきたわけでございますが、下って大東亜戦争の際、日蓮正宗を国家が弾圧し、創価学会を弾圧し、二度の原子爆弾の投下をされております。一発は九州、一発は広島。日本の国が正法を誹謗した報いです。
 いままた日本の国が、もしか広宣流布ができなかったならば、それ以上に、日本の国が重大なる岐路に立っている。それはなにか。戸田会長先生はそれをいちばん心配して、それを青年に、これからの行くべき道をたくさん教えてくださったわけでございます。大聖人様御在世のときには二度の他国侵逼の難、大東亜戦争のときには世界始まっていらいの二つの原子爆弾の投下、今度は日本の国が、ソ連とアメリカと二つの大国から攻められていくべき宿命にあるということを、真の青年は知らなくてはならないと思うのでございます。
 国立戒壇建立を、もしかできなければ、日本の国は永久に属国とし、永久に日本民族は滅びる運命の段階にあります。ただひとつ、三大秘法の御本尊様を信じ、国立戒壇を建立するならば、仏天の加護によって日本の国には原子爆弾は落ちないし、日本民族は必ず繁栄するというのが、会長先生の御遺訓なのであります。
 会長先生の薫陶をうけた北海道には、一万名以上の青年部員が戦っております。
 東北にも関東にも、そして関西にも、中国にも、みんな元気いっぱいで戦っております。願わくは、九州の健男児は、九州制覇のみならず、青年部を代表して東洋広布の先駆者であっていただきたいことを切望するしたいでああります。(当時、参謀室長)

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