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迫撃の手をゆるめるな! 本部幹部会

1958.4.3 「会長講演集」第3巻

前後
1  会長先生の死を知りまして、ただ呆然としたものでございます。だが、ただ慨嘆し、悲しんで、そのまま終わってしまっては、なにもならないと思います。
 かつて、ある新聞や、ある雑誌には『戸田会長が死んだあとは、必ず学会は壊滅するであろう。学会が発展しているのは、戸田会長の生存中だけである。必ず死んだあとは崩壊するであろう』という記事を読んだことがございます。会長先生のなきあとは、あらゆる圧力、あらゆる天魔の活動が盛んになってくると思いますが、会長先生の御命は、わが創価学会、われわれ弟子とともに、永遠に生きていらっしゃると信ずるものでございます。
 そして会長先生より薫陶を受け、訓練された、これだけのりっぱな幹部が、理事長を中心にして、ただ団結し、そうして先生から長年のあいだ、旗本とし、親衛隊として訓練を受けた、わが青年部、十数万の青年部があるあいだは、絶対になにものにも負けないと確信するしだいでございます。
 『畜生すら恩を知る、いわんや人身においておや、いわんや仏法を学せんものにおいておや』(報恩抄293㌻)という意味のおことばがございます。大御本尊様を奉持することのできたのも、ひとえに会長先生のおかげでございます。そして会長先生の広大なる御慈悲は、海よりも深く、山よりも高い御慈悲であったと思います。
 弟子として恩を知る。われわれとして、どのように今度は会長先生に御恩返しをしたらばいいかという、それだけの問題につきると思うのであります。それはただひとつ、ますます信心に励んで、人間革命をし、りっぱな幸福生活を建設すること、そしてまた、ただひとつ創価学会の目的である国立戒壇の建立、不開門を開いて、会長先生に、このように戦ってまいりましたという、御報告をする以外に、なにもないと思うのでございます。
 青年部に最後の指示をくださったのは、三月の二十九日、この日、ある人物がお小僧さんをいじめ創価学会を非常にバカにしている存在の人がおりました。その人物と青年部は戦いました。その報告を会長先生に申し上げましたところ、おやすみになっておられた会長先生は、毅然としたお姿で、
 『一歩も退いてはならんぞ、追撃の手をゆるめるな、一歩も退いてはならんぞ、追撃の手をゆるめるな!』
 という御指示を受けたのでございます。
 この先生の御指示を、広宣流布の日まで、わが青年部の闘争の源泉としていくことを決意といたしまして、終わりとします。(当時、参謀室長)

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