Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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一生成仏めざせ 第6回男子部総会

1957.12.16 「会長講演集」第3巻

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1  きょうは、ほんとうに大勢の元気あふれる青年部員の姿を目のあたりに見まして、会長先生がいらっしったら、どんなにか喜んでくださるかと思いますけれども、おカゼを召されまして、きょうはいらっしゃらない。だが諸君の『東洋のわこうどにもひびけ、東洋の青年よ聞け!』と叫んでいる、この総会は、必ずや会長先生に通ずると確信するものでございます。
 先日、本部の大総会が終了いたし、また、十一月には女子部の総会が終了し、本年の最後を飾る男子部の総会が本日ごさいますが、いつも男子部の総会は、いちばん最後に総会を会長先生から許されております。それは、とりもなおさず、最後の広宣流布は、青年部によってとどめをさすという証拠であると思うのでございます。
 過日、ネール首相が来日いたしました。一世の英雄とうたわれ、そしてインドの民衆の解放と自由と平和のために、二十代から革命運動にはいり、牢獄にはいること九回、そして十三年の長きにわたる闘争をしてきたという話でございますが、彼に対しても、ずいぶん勉強すべき点があると思います。
 そのネールが、東京大学においてなした演説のなかで『人生の目的は何か? 人生の喜びは何か? 非常にむずかしいことである。しかし、考えてみれば、ひとつの偉大なる目的に対し、自らを結びつけて、そして全身全霊をあげる以外ない』という話がありました。
 一世の英雄たりとも、ほんとうの人生の目的に対しては抽象的すぎます。観念的であります。人生の目的は、われわれは会長先生から教えていただいております。『一生成仏』物心ともの絶対的のしあわせであります。
 また彼がいうべきただひとつの偉大なる目的に向かって、自らを結びつけ、全身全霊うんぬんということは、これもよくわかります。われわれ、三大秘法の大御本尊様を持ち、一生成仏をめざし、かつ広宣流布に向かうことのみが、ネールの叫ぶこの意味に通ずると思うのであります。
 さきほどから原水爆の問題について、いろいろ話がございました。日蓮大聖人様御在世中、大聖人様を迫害したために、総罰として、あの文永の役、弘安の役他国侵難をうけました。そのときに、初めて日本の国で、火薬を使われたといわれております。
 しかして、日蓮正宗を弾圧し、牧口先生、戸田会長先生を牢獄に入れたがゆえに、世界で初めて日本の国に原爆が投下されました。非常に恐ろしい運命の国でございます。いまや大陸間弾道弾という最高の兵器ができ上がった恐ろしい時代です。
 どうしても、そういう因果な日本の国情にあって、会長先生の御意思を体し、断じて、われわれは国立戒壇建立に、会長先生のもとに続いていかなければならないと思います。(当時、参謀室長)

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