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日蓮大聖人・池田大作

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青年の立つ時近し 男子部幹部会

1957.11.21 「会長講演集」第3巻

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1  ことしも、最後の行事として青年部の総会が行なわれますが、この意味は、詮ずるところ、広布の最後の完成は青年部にあるとの証拠であると思います。
 壇上に立つ人も、聞く人も、また陰に働く人も、ぜんぶがこの総会を機に、自分自身の境涯の発展がなければ意味がないと思う。『また、総会か』などという気持ちを、いやしくも幹部がもたないように。幸福になれる師匠をもったということを、しみじみ感じられる人こそが、真の青年部員である。
 日蓮大聖人様が『卵の中は水であるが、親鳥にはぐくまれて、りっぱに飛んで行く』(御書1443㌻)と例をひかれているように、同じく、われわれは大御本尊様にはぐくまれて、りっぱに育っていくことができるのである。この物心ともに、安心の人間革命をしていくいちばん大事な修養期間が青年部であると思う。希望をもって歩もうではないか。
 諸君の悩みを聞くと、ひとつは金がないということ。もうひとつは隊長、班長として自由に下の人のめんどうをみてあげられないということであった。もっともと思う。経済不安は日本国の総罰である。ましてや修行の身で、金が自由に使えるわけがない。忍耐強く、がんばってほしい。忍耐強い信心と生活がたいせつである。諸君は善神の加護でりっぱになる。
 第二の問題であるが、信心は、わりきって進むのである。苦しんでやっても、なにもならない。仕事も信心である。一生懸命やり、また、学会の会合へ出る場合、決然として行ったらよい。しょぼしょぼして部隊会にでてもだめである。きょうは何をするか、自分の行動をわりきって、そして早く物事が自由にいくような福運を積んでもらいたい。
 先日『十万の青年がいれば、なんでもできる。思いきってやりたまえ』と会長先生はおっしゃった。風雲はらむフランス内閣は、三十八歳です。青年が立つときが刻々と近づいてきたように思う。どんなことがあっても、負けてはならない。戦っていこう! 核兵器だろうが、ミサイルだろうが、なにものも恐れない。われわれは暴力でなく、慈悲と道理をもって勢いよくやろう。
 総会にはしゃちのごとく、そのいぶきを会長先生の前に示していこうではないか。(当時、参謀室長)

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