Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全世界に通ずる道路を 女子部幹部会

1957.11.10 「会長講演集」第3巻

前後
1  きのう、会長先生とお山へ行く途中、富士で、青森から大阪までの大企画の道路を造るというある有名人に会いました。年齢は七十に近い精力絶倫の闘士です。
 私は、先生とその人との話をじっと聞いていたのですが、先生が『あなたは日本一のいまだかつてない道路を造るといばっているが、それもよかろう。しかし、日本だけが世界ではない。朝鮮や中国のあることも忘れてはいけませんよ』といわれたのです。
 この人の道路の企画も、着々進められているかもしれないが、先生は『もう一歩大きく考えて、朝鮮から中国を抜けて、インドまで行く道路を造ることを考えなさい』といわれた。すると、やはり偉い人同士は相手がわかるのですね。『自分は日本一の道路を造ることを非常に誇りに思っていたが、あなたのほうが偉い。朝鮮からインドへの道ということは考えていなかった。あなたは全世界に通ずる絶対にくずれない道路を造っていらっしゃるのですね』と頭を下げていました。
 永劫不滅の道路を造るのが、われわれの仕事です。この世の不幸の人々を幸福に導く道路を造るのですもの、勇んでやろうではないか。
 女子部の人たちは、偉くなることより、福運を積む信心をしなければいけない。つねに自分をみつめて、自分の性格、自分の力を発揮するのです。あの人みたいに、ああならなくてはなどといっている人が、朝、元気だと思っていると、夜、退転しているのです。
 御本尊様に照らされた境遇から、大きく羽ばたいて自分を建設していくことが人間革命です。幸福は自分が築くのです。
 また、自分を卑下したり、根性曲がりになって、仏のいうことをすなおに聞かない人は不幸になりますよ。人生はマラソンです。謗法の人々が、いま幸福そうでも、最後に幸福へゴールインした人こそ勝ちです。忍耐強く、七年、十年と信心をしてふりかえってごらん、必ずしあわせになっている。
 あまり親不孝をしてはいけませんよ。おせんたく、ごはんたきなどもするのですよ。おせんたくも、ごはんたきもできないで、どうしてりっぱな奥さんになれますか。
 夜は早くやすみなさい。どんなことがあっても、きょうじゅうには寝なさいよ。早くやすめる人が、信心が強い人です。早く寝られない人は、生命力が弱い人なのです。そして健康に注意して、美しくなってください。(当時、参謀室長)

1
1