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日蓮大聖人・池田大作

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われら師子王の子なり 男子部幹部会

1956.11.8 「会長講演集」第3巻

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1  先日の大総会には、青年部の諸君が、早朝から真心をもって整理の任にあたり、無事りっぱな総会ができましたことを、心からお礼申し上げます。先日の大総会に出た人は、あのりっぱな総会を見て、信心してよかった、学会にいてよかったと、信心の力を倍増した、と思います。
 さて、釈迦の十大弟子のひとりに、密行第一の羅睺羅という人がいました。この人は釈迦の実子であり、しかも、ちゃんと釈迦の教えをわきまえておりながら、陰のほうで黙々として働いていたのであります。これが密行です。青年部の姿こそ、戸田先生の真の弟子として、子として、陰にあって黙々と働いている姿こそ、羅睺羅と同じ密行ではありませんか。
 三世を知るを聖人と申しますが、過去、現在、未来にわたる永遠の生命を悟るのを仏といいますが、仏は絶対に間違ったことをいわないし、広宣流布も必ず実現するものです。広布には必ず瑞相があらわれますが、われわれは凡夫であるから、なかなか、わからないことも多いし、いわんや謗法の人などは考えてもみないことでしょう。
 先日の比叡山の大講堂の焼失は、私は下関で聞きましたが、私は私なりに、その日が十月十一日、本門戒壇の大御本尊様建立の前日にあたることを考えたとき、本門戒壇の大客殿建立となって役目を終えた叡山大講堂が炎上した、広布の前兆だと考えたのであります。
 火星が近づくこともそうで、正法が流布しないと、天変地夭という瑞相が起こるとされていますが、いまエジプトに戦火がおこり、第三次大戦さえ予想されるのであります。私は戸田先生のおられるうちに広宣流布を断じて成し遂げたいと思うのであります。
 大戦がおこれば、ソ連とアメリカの属国の位置におかれている日本は、原水爆のいちばんの脅威を受ける位置におかれております。少しの軍備をしても、少しも役にたたぬ。仏天の加護によって日本を守り抜く以外はないと叫ばれるのは、じつに戸田先生ただおひとりなのであります。
 学会のみが真の愛国者であり、また、この大事業を成し遂げる青年部の力は、労組や、共産党や、キリスト教の組織、力の百千万億倍すぐれたものであることを銘記しなければならない。そして、その力こそ、青年訓、国士訓にあることを知らなければならない。
 立宗七百四年の最後を飾る大総会が十二月二十三日に行なわれますが、この日、学会の将来をになう青年部の姿を如実にしめしていきたい。それには諸君ひとりひとりが、御本尊様にしっかり題目をあげ、折伏に徹し、自分自身が全人類救済に立ち上がった地涌の菩薩であることを自覚しなければならない。
 『畏れ無きこと師子王の如くなるべし』と御書にありますが、師とは師匠、子とは弟子のこと、師子王とは師弟不二をあらわします。すなわち、会長先生と、われら青年部との姿であります。御本尊様を信じ、会長先生の指導を受けきって、いかなる境涯になろうとも、堂々と『われ師子王の子なり』と学業、仕事に、闘争に、恐れなく、名実ともに師子王の子として育っていただきたいと思います。(当時、参謀室長)

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