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日蓮大聖人・池田大作

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戒壇建立の第一歩に難あり 本部幹部会

1956.7.24 「会長講演集」第3巻

前後
1  ここに戒壇建立への第一歩である大法戦が終わった。思えば七百余年前、建長五年四月二十八日、日蓮大聖人様は立宗宣言をされて、法体広布の第一歩を踏み出されたその日に、時の地頭・東条景信一派の襲撃を受けておられる。大法弘通の偉業は、ここから始まった。
 現在、学会が化儀の広宣流布の第一歩の闘争に、こうした大弾圧を受けたのも、まさに仏勅を受けて立った証明であって、三類の強敵のあらわれである。
 この意義深い闘争を終えて、まず最初に青年部長の更迭があったということは、青年部員のひとしく考えねばならないところである。青年部こそ学会発展の先駆をなしていくことを、如実に物語っているといえよう。会長先生は、まず青年部から駒を動かされたのである。
 やがて、本年度の最初の目標どおり、青年部も部隊旗が七十本近く全国にひるがえるのは、とうぜんの前進の姿である。青年部の部隊旗が多数確立するということは、それだけ広布の日が近いという証拠なのだ。しかし会長先生の御内意を拝するときに、まだまだ七十部隊ぐらいでは広宣流布は程遠いものであって、あくまでも青年部は会長先生の旗本としての自覚を新たにし、ただひとすじに師匠の明示される道に勇ましく励んでいきたいものである。願わくは、形式主義をすてて、実質的に向上していってほしい。
 また、東京の部隊長は、全国の部隊長の中枢であることを自覚すべきであるし、また新しく任命されて誕生していく部隊長も、いばらず、いっそう自分の信心にみがきをかけつつ、卑屈にならずに部隊長の大任をりっぱに果たされたい。
 そのためには、なによりも、青年部長、男女各部隊長を中心にした指導、連絡、団結などを密にして鉄鎖のごとき強いつながりの組織を、日本全国に結びたいものである。これ、広宣流布成就の団結であることを、寸時も忘れてはならない。
 そして、ひとりひとりの信心を確立して、あらゆる国家の原動力を推進していけるだけのりっぱな人材となって、最後まで、りっぱに使命を果たしていってほしいと願うしだいである。(当時、参謀室長)

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