Nichiren・Ikeda
Search & Study
三類の強敵を迎え撃たん
第14回春季総会
1956.5.3 「会長講演集」第3巻
前後
1 仏法は勝負であります。魔と仏の闘争であります。自己の生命の内面には三障四魔となって成仏をさまたげ、外面には三類の強敵となって広宣流布をさえぎらんとなすものでごさいます。
『末法・今の時・法華経の折伏の修行をば誰か経文の如く行じ給へしぞ、誰人にても坐せ諸経は無得道・堕地獄の根源・法華経独り成仏の法なりと音も惜まずよばはり給いて諸宗の人法共に折伏して御覧ぜよ三類の強敵来らん事疑い無し』と、日蓮大聖人様はお述べでございます。
法華経勧持品に説かれた二十行の偈は、正しく三類の強敵出現の予言であり、大聖人様のお出ましによって釈迦の虚妄罪はのがれたのでございます。一方、大聖人様の御予言たる広宣流布に向かい、創価学会に三類の強敵が現れることは仏法の方程式であり、仏意仏勅をこうむっている立証でなくしてなんで、ありましょうか。
『当に知るべし此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成つて愚王を誡責し摂受を行ずる時は僧と成つて正法を弘持す』国立戒壇建立を二十数年後にひかえ、第一類の俗衆増上慢はすでに数年が間、雑誌新聞および世間の人々の学会に対する悪口罵詈等に激しく現われ、また第二類の道門増上慢は新宗教連盟の結束および既成宗教・既成仏教等の学会誹謗はいよいよ狂乱の姿をみせており、第三類の強敵・僭聖増上慢は一部評論家等の啓蒙によってはじまりゆく学会弾圧をなさんとするさきがけてごさいましょうか。
いかなる姿で現われるかは私は存じませんが、正しく会長先生が、第三類の強敵おこれるとお叫びになったときこそ、いよいよ広宣流布の日は熟したと自覚すべきではないでしょうか。
釈迦も九横の大難をえて最後に法華経二十八品の弘法をなし、天台大師も南三北七と戦い、最後に像法の法華経たる摩訶止観の広宣流布をなし、日本の伝教大師もまた六宗と戦い、出世の本懐たる鎮護国家の戒壇を建立されております。そして末法の御本仏・日蓮大聖人様は、五濁爛漫の末法の世情を永遠にお救いくださんがために三類の強敵と戦い、法体の広宣流布をあそばれたのでございます。
そして、いまここに、化儀の広宣流布に断固指揮をとられる戸田会長先生に、三類の強敵が怒濤のごとく寄せきたることは明白であり、これ大聖人様の御予言をば意のままに申し上げている姿を物語るいがいになんでございましょうか。
われら会長先生の弟子たる学会人は、三類の強敵をふりおこす、勇ましき信心に立ち、三類の強敵の出現によって、ますます強盛なる大信力、また三類の強敵の出現あらば、いよいよ広宣流布の間近なるを自覚して、異体同心の信心に立って、強く前進してゆかれんことを切望して講演にかえます。(当時、参謀室長)