Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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七百四年年頭にあたって 年頭のことば

1956.1.1 「会長講演集」第3巻

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1  昨年の青年部は、学会三十万世帯に対して、男子部が約一割の三万名、女子部が一万五千名の精鋭を整えた。もし、この割でいくならば、今年度は学会五十万世帯に対して男子部は五万、女子部三万の合わせて八万から十万近い精鋭をそろえることになろう。されば、北の果て北海道から、四国、九州にいたるまで、日本全国にかけて、七十から百本近い部隊旗が堂々とひるがえるときがきたのだ。
 活動面も、文化部の大闘争に、また地方拠点の確立にと、四方八方に全力を注いでいかなければならない。一方、内部の充実も、分隊長、組長以上の幹部全員が教学部員になるように、部隊教学の徹底強化をはかって、さらに勢力が大きくなればなるほど、起こってくる指導訓練の不徹底を一掃して、なにごとも速やかに処理しうる実力をつけていきたい。
 幹部養成という点についても、学会人としての人間味豊かなものをもち、厳正なるなかにも円満福徳な性格をもって、どしどし優秀なる人材を育てあげていきたい。とくに青年部員は、信心と教学を根本として、あくまでも次代を背負う者として目下のところ修行中で、現実的にはおのおのひとりひとりが、自分の仕事に全力を打ち込んでいってもらいたい。そして、いまの青年部が五年、十年とたったときに、社会のあらゆる階層の指導者たらんと、大きくはばたいていきたいものだ。
 昨秋の総会を屋外で開いたというのも、ちょうど、東京湾から太平洋の怒濤に向かって雄々しく立ち上がる青年部の姿であり、さらに東洋に、全世界にと向かわんと叫ぶものである。青年部は時代に生まれ合わせた誇りと自覚と名誉をもって、いまや真昼の太陽のごとく中天に燦然と照り輝き、あるものはまぶしく、あるものはうれしく、あるものは熱いと感ずるがごとく、学会の真の姿が全民衆に与えられるときがきた。
 日蓮大聖人様の御書に『願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ、過去遠遠劫より已来日蓮がごとく身命をすてて強敵のとがを顕せ・師子は値いがたかるべし、国主の責め・なををそろし・いわうや閻魔のせめをや、日本国のせめは水のごとし・ぬるるを・をそるる事なかれ』とおおせであるように、三類の強敵きたらばきたれ! なにをか、おそるることがあろうか! 強敵を呼ぶ信心をいだせ! 全邪宗教の撲滅こそ青年部に与えられた特権であり、使命であります。
 ひとりひとりの信心を確立して、みずからを磨きあげ、政界に、経済界に、あらゆる国家の原動力を推進していく、完成されたりっぱな人材となって、われこそ大御本尊様のお弟子であり、会長戸田先生の御門下として、おのが使命をはたすまで、最後の最後まで勇躍歓喜して、本年も戦おうではないか。(当時、参謀室長)

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