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日蓮大聖人・池田大作

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指導の肝要 男子部幹部会

1955.12.6 「会長講演集」第3巻

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1  ただいま男子部長から、立宗七百三年の掉尾を飾る大総会を、りっぱにやろうと申されましたが、私も、部長と同じく十八日の大総会には、憂国の士を大結集し、日蓮大聖人様もにっこり笑うような、りっぱな大総会を開きたいと思います。
 次に報告ですが、いまから三年前、立宗七百年祭のみぎり、神本仏迹論を唱えた小笠原慈聞師については、青年部の徹底的な破折により、その後一、二年、おのれの前非を悔い御本山に登山し、大御本山様にざんげして、あらゆる面で学会を賛嘆し、日蓮正宗を、また学会の正しいことを証明しておられましたが、さる一二月三日なくなられました。これについて、青年部といたしましては金一封を贈りました。
 次に指導の面になりますが、最近、幹部のところへ部員がくると、なんでもかんでも、しかればよいという傾向がみえないでもない。そのために、新しい部員に対して恐怖を与える段階にまでなっていると感じます。これは指導する幹部自体が、信心の目的をおろそかにしているか、また指導力のない、教学のないということに起因すると思う。
 青年部は機敏と厳格なことがモットーである。あくまでも、その青年が『いかにしたら境涯を開かせることができるか』と理を尽くして指導し『どのようにしたら、この青年を広宣流布の人材として立ち上がらせるか』『どこへ向けたら、適材適所となって信心が進むか』と、同志愛をもって本人の実践しやすいように指導することが肝要である。だからといって、おせじをいう必要はない。『いよいよよ実なれば位いよいよよ下れり』である。
 諸君は、りっぱな東洋の指導者として、強く、りっぱな青年として、優秀な指導者となり、今日以後は、真の指導者として、しっかりした指導をなし、気風一新、歓喜の信心に立ち上がってもらいたいと念願しています。(当時、参謀室長)

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