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日蓮大聖人・池田大作

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青年の確信 創価学会第6回総会

1951.11.4 「会長講演集」第3巻

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1  創価学会会長、戸田城聖先生! 過日、先生よりたまわりました青年部隊長訓示(部隊長訓)および青年班長告示(青年訓)によって、いまや学会青年部は、明らかなる大目的に向かって、大闘争を展開しつつあります。一糸みだれざる鉄壁の組織のなかに、ひとりひとりの位置をしっかりと自覚し、歓喜に燃えて、広宣流布への先端の火ぶたを切っております。
 思うに、宇宙にただひとつしかない最高無二の大宗教、大哲学を奉持したる創価学会の使命、存在のいかに重大であるかは、明確なる事実によって証明づけられております。ここに夢ではなく、大風の前の孤島にふるえている哀れなる日本民族の興亡を決するのも、なんと学会の進退のいかんにかかっており、また地獄界と修羅界に、ヒツジのようにあえぎ、おののいている東洋民族を、救いだす力、カギとをもって進んでいるのも、わが創価学会であります。
 はたまた、一瞬にして、幾十万の尊き生命を阿鼻地獄にたたき落とす原子爆弾と、原子爆弾との禍に苦しむ世界の人々に、大警鐘をガンガン打ち鳴らし、眼目をひらかせ、根本からの幸福、平和の確立は、この日蓮正宗以外に絶対ありえないと、一日も早く、一時も早く、知らせていかねばならぬ使命と義務に立って戦っているのも、わが学会であり、青年部なのであります。
 御書にいわく『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもなが流布るべし』と。
 いま、日本国に大御本尊様の大功徳厳存し、立正安国論、諫暁八幡抄、顕仏未来記等、御書によっての予言の一致の現状でありますさいに、大聖人様の御慈悲の御命令どおりに進軍している創価学会がなかったならば、私たちも、また人々も、まったく言語に絶する恐ろしき邪宗の害毒に尊き生命を食われ、悲嘆の血涙をおぼえずにはおられなかったでしょう。
 ここに、学会青年部は、創価学会のいかに前代未聞の重大なる使命であるかを感じ『未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事』の御開山日興上人の御遺誡を胸にきざみ、浅薄な臆病根性をたたき捨て、戸田先生の御指示のもと、戦って戦って戦い抜く以外の道を知りません。
 その闘争力と勇気とに満ちたる青年が、学会青年の確信であります。
 創価学会会長、戸田先生! われら青年はいま、先生が大勢の内外の敵のまっただなかに、法旗を高らかにかかげ、末法広宣流布の大将軍として大号令をしております。このおことばを絶対に虚妄にいたしません。
 断じて、先生と御共に、先生のお心を心として、この身を大法流布のために莞爾として散らし、永遠に先生と御共に生きゆかんことを願っているものであります。
 御書にいわく『一念三千を識らざる者には仏・大慈悲を起し五字の内に此の珠を裹み末代幼稚の頸に懸けさしめ給う』と。
 御書にいわく『今日蓮が時に感じて此の法門広宣流布するなり
 いま、大聖人様の大慈大悲の御功徳を、大聖人様のおことばどおりに流布し、三類の強敵を真っ向にうけるのは、大聖人様滅後七百年の今日、初めて本尊流布の大願目を、大誓言して立った創価学会であり、戸田先生のみなのであります。
 諫暁八幡抄にいわく『天竺国をば月氏国と申すは仏の出現し給うべき名なり、扶桑国ふそうこくをば日本国と申すあに聖人出で給わざらむ、月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり
 以上、御書に明らかなごとく、いま、学会は、一国の広宣流布のみでなく、東洋への広宣流布の大行進を開始しているのであります。大聖人様のおことばを虚妄にするか、しないかは、ひとえに創価学会の力であり、私たちの青年の力であります。
 この東洋への仏法流布を、高らかに、大聖人様滅後初めて御宣言されて立たれたのも、戸田先生であり、創価学会であります。学会の前進は、まったく大聖人様の御命令そのものであります。
 されば、立正安国論にいわく『如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには』と。
 青年部の確信もここより生まれ、青年部の実践も、これ以外に断じてありません。これにより不幸の闇の根本は切られ、正法の太陽は煌々とさしのぼるのであります。
 また、御書にいわく『結句は勝負を決せざらん外は此の災難止み難かるべし』と。
 まことに青年部の実践は、宗教革命であります。人類を根源から救出せねばならぬ大聖人様の御命令である宗教革命であります。政治革命よりも、経済革命よりも、じつにじつに宗教革命の道のいかに苦難であるかは、覚悟のうえです。また、この革命を遂行することも、いな革命は死であることも、自覚しております。
 しかし、その死こそ、永遠の生命の覚知であることを信じます。永遠に戸田先生と御共であることを信じます。私たちは、大聖人様の眷属であり、また、いまここに戸田先生の弟子であります。
 歴史上、いまだかつて知らぬ、戸田先生の御決意の偉大さにふれ、戸田先生の断固たる確信に接し、青年部ひとりひとり、自らの使命と、持ち場に最善を尽くしていく闘争の永続以外に、青年の確信は生まれうるものではありません。
 彼のフランス百年戦争に祖国の危機を救ったのは、十七歳の外道キリスト教信徒ジャンヌ・ダークであります。また、亡国イタリアの祖国をわが身もかえりみず戦った『永遠の都』の主人公ロッシも、われらと等しく、青年であります。世界は青年と青年との戦いであり、歴史は必ず青年によって新しい世紀は建設されております。
 御書いわく『とにかくに死は一定なり』と。
 『難来るを以て安楽と意得可きなり
 創価学会会長戸田先生、学会青年は、大聖人様御在世の諸難、小松原の法難、熱原の法難、伊豆、佐渡の流難の何万分の一かもしれませんが、あらゆる三類の強敵に打ち勝ち、世界の人人の凝視の的となって、そして輝く闘争の完遂を期し、戸田先生の御期待に報いんことを堅くお誓いして、青年の確信といたします。(当時、青年部班長)

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