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第16回本部幹部会 教授試験を実施

1961.8.30 「会長講演集」第2巻

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1  創価学会はじまって以来の大折伏行進、まことにおめでとうございました。願わくは、この闘争において、支部員の方が、非常にお疲れになった方もあると思いますゆえに、そのような支部員に対しては、暖かくいたわってあげていただきたいと思いますし、また一生懸命に戦って折伏ができなかった支部員の方に対しても、同じく暖かい思いやりのある心で、激励をしてあげていただきたいと私は念願するものであります。
 また、広宣流布にむかって、長い長い遠征への戦いでありますゆえに、幹部の皆さん方も、なにとぞおからだを大事にされて、着実に、落ち着いて、一日一日の生活、信心、そして仏道修行に励んでいっていただきたいと、私は思うのであります。
 二百万世帯を記念して、大幹部の方々、ならびに地区部長、地区担の同志の皆さん方には、ほんのおしるしとして、メダルをさしあげました。このつぎに私は、班長と班担さんだけに、恩師戸田先生が、たくさん色紙をお買い求めくださって、それが本部に残っておりますゆえに、その色紙に戸田先生のお歌を私が書いて、支部の班長、それから班担さん、青年部男女の班長さんだけに、さしあげたいと思うのであります。
 本来ならばぜんぶ書いてさしあげるべきでありますが、十何万人の人でありますから、書いておったならば、五百塵点劫ぐらいかかってしまいますから、そういうわけにはいきませんので、印刷にしてさしあげたいと思います。もらってから、ずいぶん字がへただなとお思いになることは、覚悟しております。横文字ばかり書いておりましたゆえに、毛筆のほうはへたでありますから、さきに申し上げておきます。
 なお、そんなものは必要ないという班長、班担さんがおりましたならば、どなたにさしあげてもけっこうであります。捨ててもけっこうでございます。ただ私のまごころとして、さしあげる心でありますから、よろしくお願いいたします。
 それから、さきほど教学部長から、教学についての話がありました。教学の秋にはいりました。教学部長が先日、私に対して『全教学部員が試験を受けるのでありますから、また全支部員のなかから任用試験もなされるのであるから、いつも試験官である教授全員も、いっぺん試験をしてためしていただきたい』と。このような殊勝な考えをもらしてくださいましたもので、私も同じ教授として、それを涙をのんで許しました。それで、会長だけは教授であるけれども試験を受ける必要はないという教授会の決定になりましたもので。会長はばかでも脇士がしっかりしておれば、絶対安定であることは仏法の原理でありますから。私はやらなくてもいいことを、仏法のうえから自覚しております。
 したがって、残された教授、四十四名の方を、ぜんぶ十一月の中旬に試験することになったのです。その試験の範囲は、これは初めてきょう発表するのです。試験の範囲は、教授に対しては、富士宗学要集十巻のなかから十問題、それから御書全体のなかから十問題、それから学会から出している、いままで出た出版物ぜんぶのなかから十問題、合計三十問題をもって試験をすることになりました。
 それを、きのうちょっと教授に話しましたならば、なんとなく喜び、なんとなく悲しいような笑い顔で、どういう意味かなと私はまだ判断がつかないのです。しかし、さきほども話があったごとく『剣豪のきびしい修行』を経た、戸田先生以来の、牧口先生以来の伝統の学会教学であります。私も教授に対して、真剣に試験をやってみ、将来皆さん方が、ゆうゆうと、学会教学陣にはいって、大きく、全世界の指導者になっていける基礎をつくっておきた
 いのであります。
 その意味において、まず先輩からそういう自覚で進んでおりますゆえに、皆さん方も遅れないでついてきていただきたいと思うのであります。
 それで、試験の結果は、教学陣に対しては、毎年できれば一回試験をして順位を決めていくと。できた人が第一、試験の結果によって第二、第三、第四......と。そうすると、だれが、どの教授がいちばん真剣に勉強し、実力があるかということがわかって、つごうがいいのではないかと私は思うのです。だが、これは、きょうは決定しないで、皆さん方の要望にこたえて、また決めたいと思いますから、はっきりしておかないようにしておきます。
 どうか、来月の幹部会に、またお元気な姿でお目にかかりたいと思います。長い時間、御苦労さまでした。

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