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日蓮大聖人・池田大作

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男子部幹部会 世界平和を目指して

1961.7.31 「会長講演集」第2巻

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1  皆さん、こんばんは。おとといからきのうまで、諸君の先輩である水滸会員とともに、長野県の霧ケ峯高原で遊ばせていただきました。そのために、色が黒くなって、申しわけないと思っております。その高原において、一夜、水滸会員のなかから幹部が集まって、私を中心にして、さまざまのことを話し合いました。水滸会員が、青年部の最高幹部の人々が、信心もりっぱになり、そして国際情勢のことについても、これほどまでに研究し、心配しているのかなということに関して、私は『ずいぶん青年部は成長した。もう私の何倍も成長してこられた』と、心のなかでは非常にうれしく思いました。
 その国際情勢のことについて、私は、やはり学会人のひとりとして心配しているものであります。ソ連も、アメリカの指導者も、気違いでないかぎり、戦争がどれほど残酷であり、人々を不幸にするかということは、明らかに私は、わかっていると思います。
 たがいに脅迫しあっても、気違いでないかぎりは、第三次戦争にもっていくなどということはありえないと信じたいし、また、そうしたいと、私は思うのであります。
 しかし、現状において、地球上の大半の人々にたいして、人類にたいして、脅迫をし、いつ戦争があるかもわからないというような不幸の種をもたらしているという事実は、唯心主義も唯物主義も低級な思想であって、ただ一つ、日蓮大聖人様の大生命哲学以外は、ひとりも犠牲にせずして、平和を、幸福を築ききっていく哲学ではないということを、如実に証明しているものであると、私は叫びたいのです。
 一日も早く、一国の広宣流布を成し遂げて、全人類のために、真実の平和のために、私ども地涌の菩薩は、勇敢に、まっしぐらに前に進んでいこうではありませんか!
 また、国際問題の緊張にたいして、すぐに想起することは、恩師の原水爆弾の宣言であります。
 『もし戦争が起きるようなことがあったならば、原水爆を落とした人間は死刑処せよ。落とした国は、いずれの国であっても、永久に悪魔であり、サタンであるということを伝えきっていけ』との、恩師の教訓があります。
 思想ほど恐ろしいものはないのです。百千万の武器よりも、一つの真実の思想、それほど恐ろしいものはありません。『思想は生きている。思想は生きものである』と言った人がおります。今、私どもは、永遠不滅の日蓮大聖人様の大哲学の思想をひっさげ、また恩師の思想をひっさげて、堂々と世界平和に進んでいこうではありませんか。
 また、伝統の八月にはいりました。折伏を始めれば、必ずといっていいくらいに『日蓮正宗がなんだ、創価学会がなんだ』と小バカにするような人が出るものです。そんなことはとうぜんのことであって、なんら意に介する必要はありませんが『では、日蓮正宗創価学会を批判するならば、あなたは何をもって絶対の哲学とし、絶対の幸福法
 として人々に教えていける確信があるか』と聞きたい。
 私どもは、日蓮大聖人様の仏法によって、必ず幸福になれると大確信をもって言いきっております。基準があります。批判をしているような指導階級、また、見栄や虚栄を張っている知識階級は、根拠はなにもなくして、批判さえしていれば、自分のほうが高い理念をもっているようにうぬぼれております。どの哲学をもっているか、どの宗教をもっているか、どの信念をもって、それでは、ひとりの人を根本的にしあわせにしようとしているのかと、私は聞きたいのであります。
 なんら、批判をしている人々は、人々を、たったひとりの人をすら、本源的に救いきるなにものももっていないのであります。戸田先生は、青年訓の第一条に『無知の人に永遠の生命を教えるいくさをしなさい』とおおせです。世の人々は無知なのであります。宗教にたいし、哲学にたいしては。したがって大きい包容力をもって、懇々と教えて、強い体験を示して、また今月も折伏行に励んでいこうではありせんか。どうか、九月の幹部会には、また元気いっぱいの姿をもって、お目にかかることを楽しみにしております。では、失礼いたします。

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