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日蓮大聖人・池田大作

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第1回男子部中国総会 中国健児に託す

1961.7.2 「会長講演集」第2巻

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1  本日はたいへんりっぱなる総会、まことにおめでとうございました。
 中国と聞き、また四国と聞くと、私ども青年にとっては、まことに魅力のある国土世間であります。なぜかならば、政治革命とはいえ、おおいなる日本の黎明を成し遂げた、世界への第一歩の、国際的地位を、基盤をつくりきった、彼の明治維新を成し遂げた、大勢の勤皇の志士は、ぜんぶ中国より、四国より輩出したゆえんが、私ども青年にとって、もっとも魅力ある国土世間として、脳裏に刻みついているのであります。
 明治維新しらい、現在においても、吉田さんにせよ、岸さんにせよ、佐藤さん、池田さん、または野坂さん等、数えあげれば、現在の指導階層において、何十人という人が、この中国、四国より、指導的立場に立って第一線で活躍をしております。
 しかし舞台は変わって、大きく時代は変わって、本日のこの、わが創価学会男子部員の、一万四千名の現実の結集の姿をまのあたり私は見、感じて、将来の日本、世界のおおいなる指導的立場に立って戦わねばならないのは、わが男子青年部以外には断じてないと確信するのです。
 願わくは、恩師戸田先生も『わが男子部は高杉晋作であり、久坂玄瑞である』と申されたごとく、もっとも因縁の深いこの国土世間に、広宣流布のために活躍している中国健児こそ、第二の日本を指導する学会の青年部のなかでも、とくに国士と任じて、学会青年部の先駆をきっていける中国健児になっていただきたいと思うのであります。
 そして、一つの願いは、将来、もしも総本山に、なにか事件があるような場合、またわが東京の本部において、なにか事件があるような場合があったならば、真っ先に中国総支部長を中心に、また部隊長を中心として、きょう集まった同志の諸君が、全員堂々と結集して、大仏法を、また、わが日蓮正宗創価学会を厳然と守りきっていただきたいと、私は切望いたします。
 私のただ一つの願いは、諸君のこれからの成長だけです。私は力がありません。また、自分自身のからだのことも知っております。しかし、諸君が全世界に大きく羽ばたくその道だけは、どんなことがあってもつくりきってあげたい。そして、戸田先生の思想をば、大聖人様の仏法を根底として、最高の文明であり、第三文明の建設の基礎だけはつくっておきたい。この気持ちでいっぱいでありますゆえに、あとは、最後の総仕上げは、諸君にぜんぶ頼んでいまきすから、よろしくお願いいたします。
 どうか、私も会長になるまでは、恩師のもとで十何年間、陰で働いてまいりました。大聖人様のおことばにも『冥の照覧を信ずべし』だれが見ていまいが、だれが批判しようが、大御本尊様はぜんぶ照覧していらっしゃる。倶生神がおります。また、恩師がきちっと期待をかけてくださっていることも確信しておりました。
 遠い中国の地で、四国の地で、なかなかお目にかかることもできませんが、大御本尊様は、ぜんぶ見てくださっております。それを確信し、今は社会的にも、学会内でも、下積みの人生であり、立場であるかもしれませんが、七年、十年、歯をくいしばって、偉大なる仏道修行を成し遂げて、大人材に、絶対の幸福者に育っていただきたいと、私は思います。
 最後に、大御本尊様に功徳があるかないかは、勇ましく大御本尊様に題目をあげ、折伏をし、実践しきっていけば、絶対、確信ある体験がもてます。
 大聖人様の仏法は、なぜ世界最高であるかないかは、皆さん方自身から、自分から大聖人様の仏法をひもとき、研究してみればわかります。大御本尊様にぶつかることをしないで、大仏法を求めずして、批判をし、疑いを起こすことは、青年として、人生として、これは恥ずかしいことであります。
 願わくは、きょう集まった諸君は、次の広宣流布の推進力の闘士とし、学会のにない手として、日本の指導者として、同じく、世界全人類の大指導者なりとの確信をもち、強い強い自覚と仏道修行を、そして法を求めつづける求道精神に燃えていっていただきたいことを最後に要望申し上げまして、私の話といたします。御苦労さまでした。

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