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日蓮大聖人・池田大作

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第1回女子部中部総会 勤行が生活の根本

1961.6.11 「会長講演集」第2巻

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1  たいへんにりっぱな総会、まことに、おめでとうございました。
 まず、さきほど参謀室から指導もありましたし、柏原先生、北条先生からも話がありましたまが、もっとも大事なことは、私は『勤行』であると思います。『勤行』とは『行に勤む』と書きます。どんなりっぱなテレビ、ラジオがあっても、それをかけてみなければ値打ちはない、価値はないのです。
 大御本尊様をたもっても、勤行しなければ功徳は湧かないのです。勤行こそいっさいの生活の本源であり、生命力の根本、源泉であり、教学の根本であり、われわれ人生として生きていくうえの最大の源泉でもあると、私は思います。
 仏になるためには仏道修行がなけばなりえません。会社へ行っても二万円、三万円の月給をとるのに雨の日でも、暑い日でも、会社へ行って労働するということは、生活のうえにおける一種の修行です。その報いとして月給はもらえるのです。いわんや永遠の幸福、福運を積むうえにおいて、大御本尊様に『行』を積む、勤行しなければ功徳をいただけないことは道理です。したがって、皆さん方は、朝晩の勤行をこの一年間、とくにしっかりと実践していただきたいと、私は要請します。
 勤行をしていない人ほど顔色は悪い。愚痴をこぼす。また批判をしております。諸法実相、真実に大御本尊様に勤行している人は、なんとなく明るいし、力強いし、希望があるし、またなにを話しても吸い取り紙のごとく、ぜんぶ吸い取っていきます。自分の功徳に変えていきます。勤行していない人は、なんとく、なにを話しても、それから日常生活、一日一日の生活の姿が寂しそうであるし、なんとなく元気がないし、生命力がないものであります。どうか自分自身の生活を楽しくするために、自分自身の福運をたくさん貯金するために、心豊かに勤行に励んでいこうではありませんか。
 以前に勤行のことを、ある女子部の人が『きんぎょう、きんぎょう』と一生懸命、言っておった人がいますが、若い皆さん方は理知と情熱をもって仏道修行し、人間革命をし、しあわせな生活を築いていかねばなりません。これから大勢の後輩や、おばさま、おじさもも皆さんの方に期待をかけております。その皆さま方が、あんまり勉強しないで、朝のきんぎょう、夜のきんぎょうなどと教えてしまうと『あんなにりっぱな女子部の人が言っていることだから、きっと大聖人様もそうおおせだったのかな』と間違えるかもしれません。ですから、正しい大聖人様の仏法、教学を伝えていくようにしていただきたいと思うのです。
 それだけではありませんよ。今度は『一生懸命“せっぷく”をしましょう』などと『折伏』のことを『せっぷく』と言っている。それから『たくさん“せっぷく”をして“こうとく”を受けましょう』功徳のことを『こうとく』ゴトクかなにかと間違えている。そういうような頭の悪い、いいかげんな仏道修行をしていったならば、自分も困るし、それから、これからの人人にたいしても申しわけないことになってまいります。長いこれからの人生にあって、願わくは、最高の絶対唯一の大仏法を、皆さん方はたもったのでありますから、青春時代はもちろん、一生涯、有意義なそして楽しい、確信に満ち満ちた人生を、私とともに生ききっていただきたいと、私は念願するものです。
 最後に、話は別になりますが、本部にも、また私の自宅のほうにも、そうとう、二流、三流の雑誌記者や報道関係の人がインタビューをしたいとか、雑誌に書きたいとか申し込みがあるのです。戸田先生の時代にもたくさんありました。おもしろく、おかしく、バカにして、ずいぶん創価学会のことを書かれてまいりました。じつは今でもそういうような傾向はたくさんありますし、これからもございます。
 あまり忙しいので、いちいち会っていられないし、その時間を皆さん方の指導に費やしたほうが、私はずっとうれしいのです。いちいちとりあってはおりませんが、これからはそうもいきませんし、また会わないうちにいろいろなことを書いたり小バカにして報道したりすることもたくさんあると思います。俗衆増上慢、道門増上慢として、三類の強敵の姿もあるのです。
 私はこれだけの平凡な一青年です。ただ、御本尊様のことと、恩師のことだけは絶対の確信がありますが、私のことは、また、総じて学会のことをなんと書かれようが、そのようなことはどうでもよろしいという確信をもたれて、どのようにだれが批判しようと、三大秘法の大御本尊様のことだけはどうしようもないのですから、大御本尊様は絶対なのでありますから、そういうような軽薄な、軽率な批判があっても、けっしてまどうことなく、大御本尊様第一の信心をもって、一生涯、幸福建設に邁進していただきたいと思います。

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