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日蓮大聖人・池田大作

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第13回本部幹部会 大御本尊様第一に

1961.5.27 「会長講演集」第2巻

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1  暑いところを、たいへんに御苦労さまでございます。
 じつは、あすは、御法主猊下の御招待によりまして、千名だけで総本山で園遊会を催していただくことになっているのです。
 百九十数万世帯のなかで、千名だけでありますもので、猊下のお気持ちとしては、皆さん方全員をおよびしたいことと思いますが、ぜんぶおよびするわけにはいきませんから、大幹部と、多少不公平があったかもしれませんが、支部長の決めた地区部長の一部が、代表として行かせていただきますから、よろしくお願いいたします。
 どうか皆さん方は、わが家で一家和楽の『園遊会』を催していただきたいと思うのです。
 また、創価学会の目的は大御本尊様を根本として、ぜんぶが仏になる、しあわせになるという、ただ一つであることは申すまでもありませんが、今、私を中心にして戦ってくださることについては、ありがたく思っておりますし、また一面から考えればとうぜんでもありますが、ただ一つ、折伏や一般会員指導等においては、必要以上に過大評価して『会長先生』とか『池田先生』とかいうことは、言わないでいかれたほうがいいと思います。
 なぜかならば、確信をもって言わざるをえない親しい同志のあいだにおいては、とうぜんでありますが、あまり関係のないような人々に押しつけたり、しつっこいような表現をしていくことは、マイナスであります。また『なんだ、会長、会長と言っているけれども、会ってみたらたいしたことはないではないか』というように、少し反動が大きすぎます。
 また私も、だんだんふえてくる会員の中心者として、あまりたてまつられたような格好になりますと、生きていけなくなってしまいます。穴があったら、今でもはいりたいというのが、率直な私の気持ちなのです。会長だからといって、ひとつも偉いのではありません。ぜんぶ大御本尊様です。したがって、皆さん方が一般会員の指導や折伏など第一線に立った場合には、あくまでも大御本尊様第一に、大御本尊様の威力を根幹として、そうして、皆さん方の体験、確信をもって、堂々と戦っていただきたいと思うのです。
 その皆さん方を守り、皆さん方の中心者となった立場としては、今度は、私は皆さん方を守るために、全力を尽くしていきます。それでいいでしょう。
 今、悪世末法のこの世界にあって、大仏法のために日夜働き、不幸な人のために汗水を流して戦っている地涌の菩薩、すなわち創価学会人が、大御本尊から功徳をいただけないわけは絶対ありませし、今世に絶対なるしあわせになることは、約束されていることは、とうぜんであります。そして、生々世々、私どもは永遠に幸福になりきれるのだという強い確信をもって、この世を生ききっていきたいと思うのであります。
 二百万世帯の目標も、あと二か月たらずで突破してしまいます。各支部も、各地区も、班も、けっしてあわてないで、仕事に精を出し、また、組や班の整備をしていただき、だれがみても創価学会はあまりにも悠々として、憎らしいほどだ、このせちがらい世の中で、忙しい世の中で、折伏にあたっても、指導においても、歩く姿まで襟度をもち、堂々たるものだなと、第三者がびっくりするような前進であっていただきたいと思います。

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