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日蓮大聖人・池田大作

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男子部幹部会 青年と共に嵐の如く進まん

1961.5.16 「会長講演集」第2巻

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1  たいへんにこの一年間、御苦労さまでございました。私は深く感謝するしだいであります。
 創価学会が『日本の柱』であることは絶対の事実でありますが、その創価学会の柱は何か。それはなんといっても、わが青年部、男子部が柱でなければならないと、私は訴えます。
 わが青年部が、健在であるかぎり、創価学会も永久に健在であり、日本民衆も、世界の民衆も、即健在であることに通ずる青年部であっていただきたいと、私は思います。
 私は、これだけの人間であります。未完成でありますから、諸君からみれば欠点もたくさんあります。ただし、諸君の前途を期待し、祈り、日本の国を救済し、広宣流布を目指して戦う勇気は、だれびとにも劣らず、全魂を打ち込む決心であります。願わくは、力弱い私を、諸君が本年一年も、またふたたび応援し、協力していただいて、私自身も四十万の青年の真っただなかにはいって、嵐のごとく、この一年を進む決心でありますから、よろしく頼む!
 かつて、おうおうにして、日蓮主義とか、または日蓮大聖人の仏法を利用した団体は、右翼の団体に多かった。理論がないために、大聖人様の仏法、立正安国論、その他激烈なる気迫をそのまま利用して理論にしようとする傾向は、大東亜戦争が終わるまで続いておりました。大聖人様のおことばに『かかる日蓮を用いぬるともあしうやまはば国亡ぶべし』とございます。この御金言どおりに、大聖人様の大仏法の表面だけ、形式を重んじてきておったのが、いままでの思想であります。わが日蓮正宗、そして創価学会は、あくまでも相伝の正統学派、ただ一つの大聖人様の大仏法を奉持し、実践をしている団体であります。右翼でもありません。左翼でもありません。あくまでも、左右両方の民衆も、病人も、労働者も、資本家も、平等に、根本的から、本源的に救いきっていく中道法相の大道をば、永久に闊歩していくのが、わが創価学会なのであります。
 したがって、いまだかつてない団体であり、思想であり、実践であるがゆえに、だれびともそれを真実に論ずることができない。わからないのです。初めての思想であり、教団であり、実践ですから。その意味において、どうか大御本尊様を根本に、信心第一に、そして大聖人様の大生命哲学を身にひっさげて、おのおのの職場で、おのおのの境遇で、第一人者になっていただきたいと、私は切望いたします。
 かつて戸田先生は、本山における夏期講習会の時に、男子部員を集められたその席上で『わが男子青年部は高杉晋作であり、久坂玄瑞である』と申されました。彼らは政治革命です。儒教の思想をひっさげて、日本の黎明を目ざして戦った革命家です。今、私どもは、同じ実践家であり、革命の闘士でありますが、われわれには犠牲がありません。また、あってはなりません。暴力や血を流す革命は、絶対、無慈悲の革命である。無血革命、平和革命こそが私どもの革命であると、私は叫びます。
 その方程式のみを、真実に大衆は渇仰しているのです。待っているのです。願わくは、諸君ひとりひとりが、偉大なる人材に、有名人に、大学者に、芸術家に、文豪に、大教育者に、大政治家に、一歩一歩着実に成長されんことを心の底から祈って、私のあいさつといたします。御苦労さまでした。

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