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舞鶴支部結成大会 仏説に背く邪宗教

1961.5.9 「会長講演集」第2巻

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1  支部結成まことにおめでとうございました。
 非常に古い話でありますが、私たちは、大東亜戦争が終るまでは、楠正成の大忠臣の人であると教わってきました。その反対に、足利尊氏は、大悪人であるというふうに教育されました。だが最近では、楠正成は、要領のよいたいした人間ではないと教えているそうです。その反対に、終戦後ある作家が、足利尊氏は、革命家であり、じつは大人物であるという批評をしているのを読んだことがあります。
 大東亜戦争の最中、日本の国が勝ついくさをしている時には、東条英機は神さまのように迎えられました。しかし、いったん日本の国が負けたならば賊人です。ドイツのヒットラーも勝っている時には英雄のように言われ、負けたならば大悪人のようにされております。
 事実、戦争などをすることは、私ども絶対反対であります。同一の人物に対する評価も、時代の変遷により大きく変わっており、そのように見てきているのが私どもであります。
 どれがほんとうであろうかと、考えたくなります。真実とはなんであろうか。これは非常にむずかしい問題です。しかし、永久に変わらない真理、だれびとたりとも、どの国の人であっても、絶対にしあわせになりきれる原理、それは、ただ一つ、日蓮大聖人様が『一閻浮提第一の本尊此の国に立つ可し』とおおせになられた末法の救世主・日蓮大聖人様の遺された三大秘法の大御本尊様以外に、真実のものはないと、私は思います。
 たくさんの宗教があります。禅宗、身延、真言宗などと数え上げればたくさんありますけれども、仏法といえば、まず、私どもが、もととして考えるべきは釈尊です。釈尊が、禅宗や真言宗や既成宗教を信心しなさいと言ったかどうかということです。あまらにも、人々は宗教、宗教額ということにたいして無知であります。自分がそうとう偉いと思っておっても、では禅宗とはどういう宗教かといえばわからない。身延の宗教はどういう宗教か、天理教や大本教や、または立正佼正会の教えはどういうものかと聞いてみれば、わからない。教えてあげようと思えばすぐに反対する。そういうような世の中なのです。
 禅宗や真言宗など既成宗教の教典を読んでごらんなさい。釈迦がきちっと、このように信心しなさいと説いたとおりに書いてあるかどうかが問題なのです。釈迦はいけないと言っております。それを弘法や法然が勝手に邪義邪説をたてて人々をたぶらかし、宣伝して大きくなったのが既成宗教なのです。あくまでも釈迦がきちっと、これ以外は拝んではいけない、この教典が最高であると残されたのが法華経です。国訳大蔵経という経典も今は残っておりますが、お暇であったならば、ぜんぶ読んでみれば、はっきりとわかるのです。
 また天台大師も伝教大師も、摩訶止観それから法華経迹門、ぜんぶ法華経なのです。そして天台、伝教、釈尊と途中の仏、章安とか竜樹とか天親とか妙楽とか、たくさんの仏さまがおりますけれども、ぜんぶそういう仏さまは、なにによって仏になったか。その仏さま自身が、ぜんぶ南無妙法蓮華経によって、仏になったのであると言っているのです。
 その南無妙法蓮華経の御本尊様を、おあらわしくださる資格があるのは、ただ日蓮大聖人様おひとりだけなのです。経文のうえで歴然としているのです。身延や立正佼正会がいけないということも、大聖人様の御書をよく読んでごらんなさい、はっきりしておりますから、経文のうえからいっても、日蓮正宗の三大秘法の御本尊以外にはない。ウソであると思うならば一生懸命勉強していただきたい。
 それ以上、大事であることは、信心してみて自分の願いまがかなったかかなわないか、事実、生活のうえで功徳があったかないか。まず勉強するまえに御本尊様をしっかり拝んで、絶対に功徳があれば、その宗教が、私は真実の宗教であると思います。どこを捜しても、世界最高の宗教は、日蓮正宗しかありませんから、その確信にお立ちになられて、皆さん方の幸福のために、もしか、そんなに早くしあわせになりたくない人は、どんな宗教でも、行って研究していらっしゃい。信心しなくてもけっこうです。別に創価学会では会費もとっておりませんから、損得はないのですから、それでは、あまりにもかわいそうであると思いますゆえに絶叫するのです。
 さきほど柏原先生まがお話になったように、それほど真剣でなくとも、まじめに七年、十年、十五年、御本尊様を放さない、そうして日蓮正宗に、創価学会についてきてごらんなさい。無上宝聚・不求自得。自分から求めなくてもそんなにも功徳をいただいたかと、このようにびっくりする御本尊様なのです。内外の人々に、ああ楽しそうだな、うらやましいなと言われるような信心即生活の戦いを楽しくしていこうではありませんか。御健闘を祈ります。

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