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第2回男子部九州総会 革命と青年

1961.5.7 「会長講演集」第2巻

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1  長い時間、たいへんに御苦労さまでございます。
 この九州の男子部総会に、内閣総理大臣をはじめ、大臣級ならびに代議士が列席して、いろいろと話を聞いていったならば、どれほどか日本の政治も、よくなっていくであろうなと、私は思いました。そればかりではなく、口で平和と自由を叫びながら、だんだん人類を滅亡へ進ませていくのではないかと憂い、世界の指導者フルシチョフ、またケネディ、ドゴール、そしてインドのネール等も、この会場にきたならば、初めて自分たちの、人類救済の真実の声と理念をわかっていくものと、私は信ずるのでございます。
 先日の新聞に大きく報道された宇宙人間ロケットのシェパード中佐、そして、ソ連の宇宙船のガガーリン少佐、ともに私は、青年であり、科学を実践している、りっぱな、勇敢なる青年であると思います。
 今、私どもは、彼らのように派手な報道はされない。また、派手な活躍ではないように思うけれども、広宣流布、不幸の人を根本的に救っていく、日夜折伏の実践こそは、彼らにくらべて、百千万億倍もすぐれた崇高なる活動であると、私は訴えたい!
 いかなる時代でも、いかなる革命も、青年によって成就、達成されたことは、歴史の証明するところであります。日本においても、建武の中興、そして明治維新等は、平均年齢二十代の青年が達成しました。ロシア革命においても同じです。私は今、その革命の方法、哲学の善悪を論ずるものではありません。
 現実に目を世界に転じて、新聞報道で騒がれているキューバの革命も、カストロ首相を中心にして、その内閣の陣容も平均年齢は二十九歳と出ておりました。外務次官には十九歳の青年が活躍をしているそうであります。日本の国にあっても、創価学会にあっても、次の日本の指導者になっていくのも諸君であるし、次の創価学会の大幹部に、そして支部の幹部に育って永久に民衆の指導者になるのは青年部諸君であると、私は信ずるのです。
 私は諸君がりっぱな指導者になってくれれば、それで本望です。諸君が、日本の学会内の、よき相談相手となってあげ、よき指導階層となってくれれば、自然に、日本の国も、創価学会も磐石であるというこどたけは、断言できるのであります。
 したがって、その第一歩としては、ただいま理事長からこまごまと話がありましたとおり、私も、じつは同じようなことを申し上げたかった。おのれの境遇の、おのれの商売にあって、わが男子青年部員は、その境遇、商売で成功者になる、第一人者になるというモットーで、一日一日を勝ち取っていただきたいと、私は念願いたします。
 諸君の前途をば心からお祈り申し上げまして、私のあいさつといたします。長いあいだ御苦労さまでした。

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