Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第2回女子部九州総会 若き女性の使命

1961.5.27 「会長講演集」第2巻

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1  先日、福山の支部結成大会に原島先生をはじめ、大勢の大幹部の先生方といっしょに行ってまいりました。その支部結成大会の壇上で、あるひとりの女性が体験発表をいたしました。
 良家のお嬢さん育ちで、御夫婦とも、そうとうによい学校を出ているように伺いました。その女性は五年の間、信心に反対し『全世界の人々が日蓮正宗に、創価学会に入信しても、私は絶対に入信はしません』という宣言をしておった強情っぱりの女性だったそうです。その女性が信心に反対した罰によって、五年間それこそ地獄のドン底の苦しみを味わったという体験を発表なさいました。聞いている私どもも、どれほどか本人の境遇が苦しかったことであろうなと感じました。どうしても、あとは御本尊様を拝む以外にないとわかって、すなおに入信して、今はこれほどしあわせになったという体験なのです。
 交通法という法があります。シグナルが赤になればストップ。青になれば歩行してもかまわないのはとうぜんなことです。その交通法に違反して、ストップのしるしである赤信号に駆けて行ったり、歩いて行ったりしてしまえば、自動車にひかれるのはとうぜんです。また、国には国の法律、国法というものがありますが、詐欺をしたり、殺人をしたり、強盗をしたり、国の法律に反することをすれば、牢獄にいくことはとうぜんです。これは罰です。
 また、交通法とか、国法とかいう、それ以上にきびしい因果の理法というものがあるのです。大宇宙のあらゆるものを動かしていく本源的な力、これが妙法蓮華経、仏法です。この国法律、ならびに世間法というものにたいしては、いくらでもごまかしていくことはできますけれども、仏法律、日蓮大聖人様の仏法だけは、ごまかしていくことはできないのです。
 すなわち、仏法は生活法であります。ひとたび大御本尊様のお話を聞いて、日蓮正宗に、創価学会に反対する、ひとたび御本尊様を批判した、その反価値、その反リズムによって、どんどんどんどん、不幸の道をたどって行く以外にないのです。その反対に、大御本尊様にすなおに、大聖人様の仏法をすなおに信心していくならば、幸福になっていくことも間違いないというのが、大仏法の原理なのであります。
 したがって、皆さん方は、一生懸命に折伏をすると、反対した人は罰の現証によって信心をするようになるのです。また皆さん方は福運によって早く信心をすることができました。すなおに信心をしきっていくならば、絶対に幸福になりきれるという強い確信をもって、一生涯、信心を貫き通していただきたいと思うのです。
 その思想、方法は別でありますが、キューバにおいては、今、若い女性が、自由と平和のために、また祖国を守るために、武器をもって立ち上がっております。祖国を守ろう、自分たちを守っていこうと、真剣に立ち上がっていることを、毎朝、毎晩の報道、新聞によって知っております。
 日本の国は幸福にも、そのような暴力、または他国より攻めてこられるようなことはない現状であります。同じ女性でありながら、キューバの女性は、いつどのような革命によって、自分たちが死ぬかもしれないという立ち上がりかたです。
 それに反して、私ども日本の青年は、ずいぶん安心しきっての日常生活が送られていけます。そのなかにあって、創価学会の青年部は、そういう強い圧力がなにもない現状であることを幸福と思い、私どもは慈悲と、大哲学をひっさげて、自分自身の『人間革命』のために、絶対に退転することなく、幸福生活を確立するまで、日本民族を救うまで、平和革命を前進していこうではありませんか!
 皆さん方は、わこうどは、青年は、先駆者となって、進んでいかれんことを、重ねて念願しまして、私の話といたします。

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