Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第3回学生部弁論大会 『新社会主義』の建設

1961.4.18 「会長講演集」第2巻

前後
1  たいへんに長いあいだ御苦労さまでごさいました。弁論大会のあとは、私の話はやめるように申しましたところ、もうプログラムができているから、それはまずいと。どうも弁論大会のあとの話というのは、非常に困るわけなのです。だが、与えられた使命でありまから、退転しないように、ひとことだけごあいさつを申しあげます。
 日蓮大聖人様が、末法に出現なされて、三大秘法の大仏法を建立なされましたが、当時の人も、また現在までの多くの人々は、大聖人様の仏法にたいして、それは釈迦の仏法の流れであるというふうに考えてきた人が多いのです。またある人は、天台大師の仏法の流れであるとみてきた人も多いのであります。そこに大きい矛盾と不幸が出現してきております。
 大聖人様の仏法は、釈迦仏法とも、天台仏法とも根本的に違うのです。末法御出現の御本仏日蓮大聖人様おんひとりだけ、お知りあそばされている、永遠の衆生を永遠にお救いくださる未曾有の仏法なのです。
 同じように、今、日蓮正宗創価学会にたいして、ある人は右翼のように見、ある人は左翼のように判断し、ある人は復古調と言い、軍国調と論じ、またある人は、独裁的である、新興宗教である、お葬式があればみんな供養を吸い上げてしまう等々、あらゆる批判、観測をしておりますが、ぜんぶそれは、はずれているのです。いまだかつてない、いまだ歴史上にない行動が、実践をしている教団が、創価学会であると、私は叫びます。
 したがって、まじめに、真剣に、日蓮正宗の仏法を、創価学会の内容を調べてみんなければ、真実の姿はわからない。今、日蓮正宗創価学会の歩みは、ぜんぶの人々がしあわせになる、もっとも簡単であり、しかも世界最高の大哲学を裏づけとしております。
 その実践思想においては、王仏冥合を唱え、また第三文明の建設を理想とし、即『新社会主義』の立場が、日蓮正宗創価学会の行動であると、私は信じます。
 したがって、だれびとも知らない、だれびともわからない、だれびともいまだ論じてない、最高の、全民衆が渇仰している、ただ一つの方程式をもっている私どもであるという名誉と確信をもって進んでいこうではありませんか。『南無妙法蓮華経は大風の吹くが如く』とおおせになっておりますが、邪悪な、邪宗教の思想を、また非科学的な、企業を目的にしている邪宗邪義をば、ぜんぶ吹き払って、太陽のもと、晴天のもと、全民衆が、ひとりひとりがしあわせになりきるまで、勇ましく勉強もし、実践しきっていこうではありませんか。
 最後に、私ども青年は、また学生部の諸君は、私とともに、青年らしく信心し、青年らしく生き、青年らしく勉強し、邪悪の思想にたいしては青年らしく批判力をもち、青年らしく人格の完成、幸福の獲得に前進されんことを切望して、私の話といたします。御健闘を祈ります。

1
1