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日蓮大聖人・池田大作

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男子部関西幹部会 大指導者に育て

1961.3.7 「会長講演集」第2巻

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1  たいへんしばらくでございました。今、私は少し生意気のことを言うようでありますが、世の指導者ならびに各層の指導階級の人々は、あまりにも勉強をすることが少な過ぎるのです。青年のひとりとして、いろいろな人とお会いしますが、必ず『自分がいちばん偉い』と思い込んでいるのです。
 では、われわれ青年が、心の底から、その人の言うことに、人生観なり、社会観なり、宇宙観に感銘をうけ『なるほど、あなたの言うとおりでございます。一生懸命に教えをう受けしましょう』と言えるかどうか。なかなか言いきれる指導者には会えません。それで自分は、だれよりもいちばん偉いというような『未だ得ざるをこれ得たりと思い』日本の国でも増上慢、慢心の指導者が多いようになってきております。
 あまりにも勉強をしておらない。その勉強の内容はいろいろになりますが、正しい生命観、国家観、世界観というものにたいしては、浅い理屈は言うけれども、根本的に信念をもって言いきれる指導者は少ない。したがって、私は、勉強をあまりしていらっしゃらないのではないかなと、こういうふうに申し上げるしだいなのです。
 全日本において、真実に、もっとも勉強をしているのは日蓮正宗創価学会であると、私は断ずるのです! 指導者は、どんなに威張っても、仏さまにかなうわけはありません。大聖哲、日蓮大聖人様よりも、頭がいい、なんでも知っているというわけにはいかないと、私は思う。いくわけがありません。あすの命もわからないのですから。
 今、私どもは、名誉のためとか、打算のためとか、自分をりっぱに見せようというために大聖人様の仏法を勉強しているのではありません。あくまでも日蓮大聖人様を末法の御本仏と信じて、大聖人様のおおせどおりにすれば、わが身もしあわせになる。もっともかんたんに、日本の国も、世界の平和もできるという、まごころこめて、まじめに日蓮大聖人様の仏法を勉強しております。
 したがって、創価学会の皆さんこそが、諸君こそが、世の指導者であると、私は言っておきます。
 どうか、私も、これから大聖人様の仏法を諸君とともに、一生勉強してまいります。けっして慢心になれという意味ではありませんが、これほど勉強している団体はないのでありますから、知らない人々に悠々と教えていける教学の力、また大聖人様の仏法を根底に、私といっしょに、あらゆる学問をわが身につけて、あらゆる階層、あらゆる立場で、りっぱな日本の指導者になっていっていただきたいと思います。

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