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日蓮大聖人・池田大作

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女子部関西幹部会 世界平和の原動力に

1961.3.7 「会長講演集」第2巻

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1  たいへんにしばらくでございました。
 少し大きい話になりますが、私たちは、この人生を幸福に、また平和に暮らしていきたいという共通の願いがあります。だれびとたりとも幸福になりたい、戦争などはいやだ、動乱などはいやだ、家庭も皆平和に暮らしていきたい。これは人生にとっても、民族にとっても、人類にとっても、遠い昔からのただ一つの要求です。
 だが現実は、過去の歴史を振り返ってみても、何度、戦争があったか、何度、内乱があり、苦しい生活があったか。過去もあったから未来もあるかもしれません。大きい見地からみた場合に、日本だって世界だって、このまま何年も、何十年も、何百年も平和で、戦争もなくしあわせに過ごしていけるかどうかということを考えた場合に大きい疑問があります。考えてみれば考えてみるほど心配の世界です。
 世の指導者は、一国の民族のために、または世界の平和のために、それぞれの信念または主義主張をもって、平和にしていこう、幸福にしていこうという気持ちはあると私は思います。あるとはおもっても、しらずしらずのうちに、民族も、世界の民族も、ふしあわせ、不幸にしていく戦争のほうへ、どうしても引っ張っていくのが、引っ張っていかざるをえないのが過去の指導者の姿であり、現在の指導者の姿ではないかと憂うるのです。
 ただ一つ、同じく真実の平和、幸福ということを願っているけれども、絶対にそういう不幸、災難ということは、させないで、永遠不滅の大仏法によって、個人個人の幸福も、国の平和も世界の平和も、できうるという信念の教団は、日蓮正宗創価学会以外には絶対にないと、私は叫ぶのです。
 なぜか。それには永遠不滅の大仏法が裏づけにあるからです。他の国々の指導階級は、その裏づけが間違っているのです。そういう意味において、災難があれば、戦争があれば、内乱があれば、いちばん苦しむのは女性です。絶対に日本の国には、内乱や戦争や、そういうことはさせない。どこまでも、どこまでも、日本民族は仲良く、また、私どもは世界の平和に寄与しきっていこうという原動力になっていこうではありませんか。
 願わくは、大御本尊様に照らされて、大御本尊杣に抱かれて、まだまだお若い皆さん方でありますから、あわてず、あせらず、じっくりと福運をつけていくための信心、そして人間革命に、宿命転換に、信心を真剣にしていくという自分自身のための信心、そして、しあわせな家庭を、しあわせな人生を生きるための確固不動の自分をつくる信心をし、仲良く、女子部の人々が手をつなぎあって、激励しあって、がんばっていっていただきたいと思います。

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