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日蓮大聖人・池田大作

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関西三総支部結成大会 学会員は師子王たれ

1960.12.5 「会長講演集」第1巻

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1  関西の同志の皆さま、たいへんにしばらくでございました。
 先日、本部に、ある宗教学者がみえて、青年部長といろいろと話をしていったそうであります。その宗教学者は、とくに天理教にくわしい宗教学者であります。その学者が『あの大天理教が、このたびの関西の天理教の総攻撃にあって、ガタガタになってきてしまった。すごい打撃を受けたらしい』ということを、青年部長にもらしておったそうであります。
 その宗教学者は、むしろ学会よりも天理教のほうを、はるかに過大評価をし、そうとういろいろの物をもらっておったらしい人でありますから、そのことばの奥の被害というものは、打撃というものは、想像外であると私は信じております。
 また皆さん方が天理教を折伏している最中に、何通も何通も脅迫状がまいりました。またある脅迫状では、私をはじめ本部の幹部を消してしまえ、そうでなければたいへんな天理教になってしまうという断末魔の姿の脅迫状でありましたが、天理教はいよいよ暴力宗教になったらしいのです。
 大聖人様のたまわく『彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』と。邪宗教は人々を地獄に落とすのです。彼らがどんなに騒ごうが、どんなにわめこうが、ぜんぶ邪宗教であるゆえに、大聖人様の三大秘法の仏法がひろまっていくならば、消えていくのが自然の道理なのであります。
 何がこわいのか。天理教や邪宗教が騒ごうが、わめいてこようが、脅迫状がこようが、そんなことには、日蓮大聖人様の弟子である創価学会員が、恩師戸田城聖先生の弟子である私どもが、何がこわいかと私は叫ぶものであります。むしろ経文に照らして、御金言に照らして、三類の強敵の騒ぎがあることを、心から喜ぶものでございます。
 大聖人様は、大御本尊様を持ったものは、この経を持ったものは『地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし』とおおせでございます。今、創価学会員は、大御本尊様を持ち、不幸の人々を救って、日夜、戦っておりますが、どういう境遇にあろうとも、どういう宿命と戦っていようとも、師子王であり、鷲であるという偉大なる自覚をもって、即また生活のうえにおいても、事業のうえにおいても、商売のうえにおいても、あらゆる大衆社会のなかにおいても、学会人は、即師子王のごとく大勢の人々を指導しきっていける大人材であられんことを切望するものであります。
 いくら師子王であり、鷲であるといっても、病気になり、神経衰弱で、この経を持つものは師子王であるといっても通じません。会社に行って、クビになる寸前に、私は師子王である、鷲であるといっても、なんら通用いたしません。あくまでも大御本尊様からいただいた、豊かな、偉大なる生命力をもって、あらゆる立場において、境遇、社会において、大勝利者となっていく姿が師子王の姿であり鷲の姿であると、私は信ずるのであります。
 最後に創価学会も、百七十万世帯に、なんなんとしてまいりました。大御本尊様を根本として、世界にただ一つの清浄なる信心の団体であります。その創価学会のなかに、だんだんと幹部になってきて、学会を利用していこう、また学会内をみだして、自分だけが幹部のあぐらの座にすわって、真実の支部員の指導もせず、自分だけの人気を考え、偉さを考えていくような、そういう幹部も、これからは出てくる恐れがあります。
 そういう場合において、私ども全学会の幹部は、信心なくして学会をみだし、学会を利用し、信者の前でいばりくさって、自分だけがさも偉そうな姿になっていくような、そういう幹部が出てきた場合には、どんどん私どもの手で、追放していこうではありませんか。
 あくまでも創価学会は、大衆の味方であり、不幸に悩む人々の、貧しい人のために大御本尊様を御紹介申し上げて、仏様の使いとして、広宣流布のその日まで、勇敢に戦っていこうではありませんか。三総支部の結成を契機に、また、一段と皆さん方は心を引き締め、信心向上の第一歩を、また、自覚して、仲良く、楽しく、鉄の団結をもって立宗七百八年を終わり、また、輝かしい大功徳に浴していくべき、立宗七百九年度を迎えていただきたいと思うのであります。
 どうか十二月度になりますと、非常に世の中も騒然となってきますから、自動車事故などないように気をつけていただきたいと思います。皆さん方は、あくまでも、大御本尊様に守られて、私たちの行く世界は我此土安穏で、諸天善神から守られる安心しきった日常生活であり、一日一日であっていただきたいと思います。
 どうか、よいお正月をお迎えになってください。これをもって私の話といたします。

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