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日蓮大聖人・池田大作

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金沢支部結成大会 安心立命の境地

1960.11.13 「会長講演集」第1巻

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1  信心は実行です。御本尊様を拝んで功徳があるかな、どうかな、観念的に考えておっても大功徳は湧現しません。折伏をすれば功徳はある。折伏してみようかな、したって、きっと功徳がないかもしれないと、抽象的に、観念的に考えておったならば、大功徳は出てこないのです。病気がなおるか、なおらないか、生活革命ができるか、できないか、真に安心立命の境地を会得するか、しないか、大御本尊様は絶対なのですから、あとは私どもが勇気をもって、なおるか、なおらないか、証拠がでるか、でないかを、ためしきっていこうではありませんか。あとは何もありません。
 今の宗教学者や邪宗の坊主どもは、なにも仏法のことは知らないのです。さもりっぱな姿をして、さもむずかしいことばを使って、宗教に無知である私どもをごまかしているのです。もしか、そういっておこって、どっちのほうが宗教を知っているか、仏法の正邪を知っているかと法論をする人がいるならば、たいしたものです。そんな勇気のある、正義をもっている坊主などというのは、ただのひとりもおりません。けっして皆さん方は恐れることもありませんし、心配する必要もありませんよ、知らないのですから。
 知ったかぶっても、真実に釈尊の言ったとおりに、天台大師の、また伝教大師の言ったとおりに、今、今時においては、日蓮大聖人様の申されたとおりに、仏法の真髄を知り、真髄を実践していくのは、日蓮正宗創価学会以外に断じてないのです。それだけは天下に、はっきり宣言しておきますから、なにやかや、ごまかされないように。皆さんのほうが、よほど仏法は知っているのです。
 また理屈を知らない人は、御本尊様を拝んでいれば、生活のうえに厳然たる証拠がでます。もう体験は確信です、証拠です。個々にそれを言いきっていけばいいのですが、その理屈がほしい人は、そこに教学を勉強しなさい。少し勉強すれば、三十年も五十年も邪宗教による坊主よりも、よほど知った指導者になっております。もうそういうわけですから、学会を信頼しきって、皆さん方ひとりひとりが宗教界の大王者という自覚をおもちになった、また金沢の人人のりっぱな指導者という襟度をもって、仲良く前進していただきたいと私はお願いいたします。
 仲良く、信・行・学に励んでいってください。功徳がほしい人は折伏をしなさい。また、どうしても宿命転換したい、不幸の人をみて救っていきたいという人は、折伏をしなさい。心弱くして、私はあとで功徳をうければいいのだという人はゆっくり信心してもいいのです。自由です。
 ただ、私たちが強く申すことは、こういう悪世末法において早く仏になりなさい、安心立命の生活革命を知りなさいという意味で、強く申すのみであって、折伏をせよとか、そういう命令権は私にはありません。大聖人様のお教えはこうなのですよと、それを実行すればしあわせになれるのですよと、これだけ申し上げるのですから、心のどかに、ひとつ団結をして、のびのびと戦ってください。

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