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第6回本部幹部会 組織を乱すな

1960.9.30 「会長講演集」第1巻

前後
1  たいへんにしばらくでございました。なにかと、留守中はまた、たいへんに御苦労さまでございました。ただいま、いろいろと話がありましたごとく、渡米の模様は、今のようなわけでございます。私は、英語がしゃべれませんけれども、随行一同が、非常に達者でありまして、なんの不自由もしないで行ってまいりました。
 また、いつも同じことを繰り返して申し上げるようでありますが、小さい問題といえば小さい問題、大きい問題といえば、将来を考えて大きい問題であるゆえに、申し伝えておきます。
 それは、会長は前世は、だれであったのであろうとか、あの理事は、前世はきって有名なだれだれであったであろうとか、そういう風潮を流す人がいるのです。
 凡夫は過去のこともわからないし、未来のこともわかるわけがないのです。きのうのことも忘れているのに、前世のことを知っている、そんな利口な人はおりません。わかるような人は仏さま以上です。そういうような風潮は、言うべきではありませんし、各々の観心の問題であり、己証の問題なのです。
 また、ずるい人間になると、仏法を知らない後輩に対して、おれは前世、じつは、たいしたものなのだよなんて、自分の株をあげるために、無知につけこんで、さも、りっぱそうに言う悪い人も出てくると思うのです。
 私どもは、あくまでも、りっぱな凡夫として、地涌の菩薩として、人間らしく、学会人らしく、御本尊様のもとに宗教革命に前進しきっていきたいと、私は思うのです。
 またある人は、ずるい人は、私は会長とよく知っている、組織を超越して、支部長とか、婦人部長をないがしろにして、よく知っているからとか、私は小泉顧問の家に何回も行っているからとか、私は和泉総支部長のところへ何回も出入りしているからたいしたものだとか、自分は竜文化部長のもとへ何回も出入りしているから信用されているとか、組織を除外視して、さも自分が、えらそうに、自分をりっぱにみせるために、信用させようとして働きかけていくような人も、過去にもありました。現在にも、未来にも出てくると思いますが、私どもは、あくまでも組織を、きちっと、大事にみていきますし、大聖人様のお教えに平等にみていきます。
 そういうような、小才を弄するような人がおっても、けっして信用しないで、安心して、会長ならびに学会の大幹部は、平等にみていると信じていっていただきたいと思うのです。
2  仏法に、前三後一ということばがありますが、師子王は三歩前に進んで、一歩後ろにさがって、猛きものをとる場合でも、アリの子をとらんとする場合でも、同じ活動をして進むのを前三後一と申します。そういう方程式にあてはまるか、あてはまらないか、わかりませんが、十月、十一月、十二月は、この三か月間は、十月度のこの闘争と同じく、着実に、折伏のコマを進めて、一月いっぱいは、また、九月度と同じように、信心指導だけを一か月していくことに重点をおいていく。こういうふうに、私は、なんでも民主主義ですから提案するわけなのですけれども、どうでしょうか。
 では、国会ではなかなか衆議院も参議院も議決しませんけれども、十月と同じく、十一、十二月と、立宗七百八年の幕をとじるために、進んで、一月は信心指導にはいると、このように決定して、きょうの私の話といたします。

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