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日蓮大聖人・池田大作

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男子第八十三部隊会 青年期は修行時代

1960.8.21 「会長講演集」第1巻

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1  部隊長を中心にして、どうかひとつ、しっかり団結して、題目をあげ、教学も身につけ、仕事にあたっては、人の二倍、三倍の仕事をして、その社会の勝利者になっていっていただきたいのです。
 大きいビルディングを造る場合には、土台が深くなくてはならないし、杭を太く、深く打たなければなりません。四畳半ぐらいのバラックを造るのならば、丸太棒一本ぐらい打ち込んでおけば、その上に家ができますが。
 同じように青年期は地道であっても、将来、大指導者になり、大財閥になり、大科学者になり、民衆の依怙依託になるならば、うんと杭を打っていかなくてはならん。その上に大きい輪郭というものができると思うのです。
 青年期に遊んでばかりいて、四十、五十になって偉くなろうなどというのは、杭一本ぐらい打っておいて、その上に大きいビルを建てようという夢を見ているのだ。道理として、そんなことはありえません。
 戸田先生は『男は人生の決定は二十代だな』とよくいわれていました。では、四十、五十になったらだめか、そういう意味ではありませんよ。たしかに過去の歴史をみても、二十代、三十代に努力している人が指導者になっています。あらゆる階層の指導者になっていることだけは事実です。ですから、仏道修行をしている人らしく、また、みんなで励まし合って、楽しい和合僧の世界をつくって、ひとりも退転するようなことなく、りっぱにこれからの日本の、東洋の指導者に育ってほしいと思うのです。
 私はおろかものでありますけれども、皆さん方の成長だけを待って、皆さん方が将来大きく全世界に羽ばたいて、檜舞台で戦っていける、その道を、戸田先生の跡を継いで一生懸命つくっておきます。あとは諸君が、どうか私を乗り越えて、全人類の幸福のために、大御本尊様の御ために、思う存分、四十代、五十代、六十代になったときに活躍ができるように、今から基礎をつくっていただきたい。これだけを切望しておきます。頼むよ。
 では、これで私の指導といたしますが、また来年にまいりますから、その時には、より以上元気な姿をみせてください。私のほんとうの心は、男子青年部の成長だけを期待しております。人材がほしいのです。早くりっぱな人が出てくれれば、いつでも私は引き下がります。また、りっぱな人を立てて、その陰で、その後ろで、学会のために、広宣流布のために、身命を賭して、身をくだいてがんばるつもりなのです。それまでは、どうしても私は指揮をとらざるをえない。私以上の人が何百人、何千人出ていただきたい、男子青年部のなかから。これだけを、また重ねてお願いしておきます。

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