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日蓮大聖人・池田大作

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夏季講習会女子部緑陰懇談会 最高の幸福を築け

1960.8.8 「会長講演集」第1巻

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1  先日、新聞に、ソ連の指導者であるフルシチョフ首相が『自分の最高の逸楽は、最大なる長生きの秘訣は、全世界に唯物主義の思想が蔓延しきっていくのをみることである。そのことが自分の長生きの秘訣である』ということを、ある新聞記者に言ったとありました。外道であっても、それだけ自分なりの幸福の世界、幸福の角度をきちっと決めて、希望と確信をもっております。
 フルシチョフの場合は、低級なる唯物思想を根底においた世界観、もったいなくも日蓮大聖人様の生命哲学は、広げれば宇宙全体に広がる、長さは無始無終より尽未来際までの長さ、大生命哲学を根本にした妙法、その妙法流布は仏国土現出にあるのです。
 したがって、私どもはおのおのの立場で苦しい悩み、悲しみというものはだれしもあります。皆さま方は、私どもの姿をみると、なにも苦しみはないだろう。幸福そうである。ひいては、信心していない人の姿まで幸福そうにみえる。それであってはなりません。信じてない人などは、考えられない苦悩をもっておりますし、前途暗たんたるものです。また先輩の私どもでも、悩みはございますよ。しかし、御本尊様を信じきっていけば解決する。必ず未来に大きな光明があるという確信に満ちております。
 したがって、皆さま方も、女子部の世界は、世界最高の幸福の世界をつくるのだ、どんなに苦しくとも女子部の会合に行けば、いっぺんに楽しみに変わってしまう。そのような信心である女子部の世界をつくっていただきたいと思います。
 けっして、人をうらやましいと思わないで、自分自身が最高の幸福者になれるのだ、幸福なのだということを、自分自身の身に言いきかせて、信・行に励んでいただきたい。
 どうかひとつ、おたがいに一年、十年、二十年、今はどんな宿命と戦っていても結構です。希望をもって、全世界の人々から『うらやましいな』とやきもちを焼かれるような皆さま方になっていくことが、信心の目的なのです。それまで、弱い同志はいたわり、激励し合い、堂々と妙法の国土を、自分自身の生活の確立をやりきっていこうではありませんか。

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