Nichiren・Ikeda
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第3回本部幹部会
同志の信頼
1960.7.29 「会長講演集」第1巻
前後
1 ずいぶん長い間の幹部会でありまして、お暑いところ、たいへんに御苦労さまでございました。また七月は、暑いところ、おおいなる折伏活動に対しまして、心から感謝申し上げます。
さきほど指導部長からも、お話がありましたが、かつて戸田先生が会長になられて、折伏の大行進にはいってまもなく、学会の内外より、さまざまな批判や攻撃をされたことがあるのです。
そのとき、私、そばにおりまして、先生が扇にスラスラと歌を書いて私にくださった歌があるのです。その歌は、
妙法の
宝を胸に
だきしめて
嵐の如く
我は進まん
というお歌なのです。仏法の方程式として、当然、これからも三障四魔はあると思いますが、あるといっても、大聖人様の三障四魔からみれば、豆粒みたいなものです。そういう事態があったとしても、大聖人様の御金言には『難があって喜ぶものは賢者なり』『賢者はよろこび愚者は退くこれなり』とおおせになっております。
私は、このままの人間でございますが、大御本尊様だけは絶対です。大御本尊様を信じきって幸福になり、幸福にしきっていくことだけが創価学会の使命なのです。幹部の皆さん方は、どういうことがあったとしても、御本尊様のお使いとして、功徳をうけていく、その使命だけは、ひとつ自覚をしていっていただきたいと思うのです。
それから、ぜんぜん別の話になりますが、このように膨大なる学会の前進にともなって、さまざまな人が、さまざまに入りまじっての闘争になっていきますが、あくまでも、青年部の人たちは、年輩の方々に対しては尊敬をし、大事にしていくという心をもっていただきたい。けっして暴言を用いることはいけない。なまいきなことばづかいはいけないと思いますし、また年輩者の方々は、青年男女に対しては、暖かい激励と、次の学会をになっていくという立場であることを、信頼をもって、見守ってやっていただきたい。このように思うのです。
それから、何回も指導し、新聞等でも注意はしておりますが、時間だけはきちっと決まった時間で終了して、できうる限り、支部員の方々には、早くお家へ帰っていただいて、一家団らんの時間をつくっていただきたい。こうお願いするわけなのです。
非常に八月も日が長いし、十時、十一時、十二時までも、会合、会合でおわれるようなことでは、長いこれからの闘争でありますゆえに、疲れてしまいます。時間は時間で、九時半なら九時半に終わったなら、あとは早くお家へ帰って、お子さん方とも団らんし、ご夫婦でも団らんして、ゆうゆうたる、着実なる『信心即生活』のリズムをつくっていかなければならないと思うのです。
これだけ、きょうは、お願いしておきます。
なにとぞ、八月の暑い月ではありますが、有意義に仏道修行をしきって、八月の幹部会のときに、また皆さん、元気いっぱいの姿を、おのおのが見せ合って、この会場に集まりたいと思います。
御健康と御健闘とを心から祈りまして、きょうの私の話とさせていただきます。