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大宮支部幹部会 学会批判は『破和合僧』

1960.6.28 「会長講演集」第1巻

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1  末法の功徳は冥益である。顕益ではない。きょう信心したから、あす功徳が出た。三日間信心したから、もう病気が、ぜんぶなおってしまったということもありますが、末法の功徳は冥益です。だんだん、だんだん、雪が、自然に、音もせず積もっていくがごとく、福運を積んでいくのです。これは私もたしかに道理であると思います。
 一本の木を植えて、毎日見ておっても、一日一日伸びていることは見えないのです。それが一年たち、二年たってみた場合に、こんなにも大きくなったかと、はっきり振り返ってみれば見えるわけです。きょう赤ん坊が生まれた。うちは貧乏だから勤めに行ってこい、そうはいきません。やはり、毎日毎日乳を飲ませて、それで十八歳になり二十歳になって、一人前になります。へたをすると四十歳ぐらいになっても一人前になれない。と同じように御本尊様を受けて、なんだかんだいっても、御本尊様にすがりついて、創価学会に離れず、きちっとついていくならば、五年たち、十年たち、十五年たって、あとを振り返った場合には、いっさいの自分の悩みが、いっさいの自分の願望が成就しているということだけは、いっさいの体験を通じて、断言するものでございます。
 ですから、御本尊様と離れない、創価学会と離れない、これだけが根本です。『破和合僧』といって、それはお坊さんの集まりの破和合僧を意味するのではなくて、われわれ創価学会員の団結は和合僧なのです。その学会を批判した場合には、五逆罪の一つになるのです。大誹謗なのです。そういう人は功徳はでません。罰の生活をします。一番おそろしいことです。
 当然、和合僧といえば、お坊さんのことも含みます。僧俗一致の場合も含まれます。ですから、御僧侶であっても、創価学会をバカにし、創価学会の団結を破壊した場合には、地獄に落ちるのです。それほど僧侶一致の和合僧、大御本尊様を根本とした、その和合僧という姿を破る罪というものは大きいのです。
 したがって、私どもは、御本尊様を中心にして、私もほんとうのことをいえば、大宮支部は心配だったのです。いろいろな投書もあるし、ざわざわ、ざわざわして、ああ、困った支部だなと、ずいぶん悩んでおりましたが、きょうの姿を見て、非常にうれしい。いままでの心配はぜんぶふっとんでしまいました。今後も御本尊様を中心にして、和合僧でいっていただきたい。和合僧は御本尊様を中心にして、おたがいが尊敬し合い、激励しあう姿です。凡夫の世界ですから、欠点はあります。しかし、そこを尊敬し合い、激励しあい、補い合っていく、これが和合僧です。
 これを今度破るのは破和合僧であって、そういう人は必ず罰の生活、地獄の生活をしていく人であるということに確信をもって、団結ある大宮支部の前進をしていただきたいと、私は切望いたします。
2  私は会長になりまして、ひとつも偉くなったなどということは、つゆほども考えておりません。皆さん方の前にくるのでも、皆さん方のむすこであり、子供であるという気持ちで、甘えたい気持ちでお邪魔したいと思うのです。だが、御本尊様の偉大さ、学会精神、そしてまた、戸田先生の構想については、幾分なりとも、少し先輩とし、または、先生のおそばにいて、深く知っているものとするならば、子供であっても、親は子供を尊敬する場合もあるし、依存する場合もありますから、私は皆さん方に甘えていきますが、皆さん方は私に対して、むすこや、また子供のような気持ちで信頼して、そうして、会長と皆さん方とピタッとした親子みたいな気持ちで戦っていきたいと思うのです。
 私がむすこですから、いくらでも苦労します。親孝行もする決心です。どんなことでも、報告してください。相談もしてください。できることは、最大限にがんばってまいります。しかし、そういって百五十万世帯の人に会ったなら、私、気絶してしまいますから、その分を、大幹部の先生方もたくさんいらっしゃいますから、遠慮なく相談していただきたいと思うのです。
 まあ、暑いし、先生方からいろいろな角度から激励のことばや指導がありましたので、私はこれで終わらせていただきますが、なにとぞ、時間にだけは早く切り上げるようにしていただいて、九時で座談会を終わり、おそくも九時半にはぜんぶ会合が終わって、おうちに帰って、早くおやすみになって、仕事のほうにはさしつかえがないように、毎日毎日が御本尊様に照らされて、元気はつらつたる生命力をもって、生活していけると、こういう余裕、それから規則正しい生活と、忍耐強い闘争をしていただきたいと思います。
 きょうお見えにならなかった大宮支部の同志の皆さんには、私からよろしくとお伝え願いたいと思います。

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