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関西総支部幹部会 天理教を総攻撃せよ

1960.5.8 「会長講演集」第1巻

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1  たいへん激励のことばをいただいたり、また、皆さん方の絶大なる、元気あふるる拍手をいただき、なんだか、恥ずかしいような、きまりがわるいような、逃げたいような気持ちでいっぱいなのです。
 二代会長恩師戸田城聖先生は絶対なるお力をおもちの方でありましたが、私は一青年でございます。戸田先生の場合は、みんなを安心させて戦ってこられましたが、私には力がありませんので、皆さん方のほうがしっかりしていく時代が、第三代の時代ではないかと思うのでございますよ、よろしく。
 ただ、創価学会には大御本尊様がまします。そして牧口先生いらい、薫陶をうけた元老である、小泉先生、原島先生、辻先生、小平先生、また、戸田先生のおそば近く、薫陶をうけてこられた北条先生、石田先生、それから森田先生と大幹部の先生方が、磐石と構えておられます。また、関西の総指揮者では、白木先生も構えております。どうか安心してがんばってください。
 戸田城聖先生が一番最初に、関西へこられて講演をなさったそのおりに、さきほどからお話がありましたが『なぜ関西にきたか、それは、この関西から、大阪から、貧乏人と病人をなくすためである』と、第一声をはなたれております。
 戸田先生がおなくなりになったときの支部長は、関西総支部長白木義一郎さんをはじめとして、浅井堺支部長、中尾船場支部長、岡本梅田支部長に玉置支部長、支部長は全支部の代表です。シンボルです。会長先生がなくなられたときの、この五人の姿はどうです。ひとりも病人らしい支部長はおりません。健康すぎるのです。
 それから生活状態はどうだ。ある人は参議院議員になって、りっぱな名士となっておられる人、市議会議員になっておられる人、または、すし屋の主になって、お金をたくさんためて、食べすぎて、太りすぎている人もおります。
 ぜんぶ、支部の代表の支部長さん方は、戸田先生がおおせになったとおりに健康で、金持ちになったという証拠を、歴然と証明しております。
 願わくは、あとに続く皆さん方も、先輩の五人の支部長さん方を信じて、戸田先生のおおせになられた大御本尊様を信心していくならば、絶対に病気もなく、そして裕福にもなるということを信じきって、七年、十年、二十年と忍耐強い信仰をしていただきたいと、最初に切望するものでございます。
2  今、創価学会が、月々、年々に発展してきますと、ずいぶん批判もおきてくると思います。過去においても、限りない批判をされておりますが、しかし、今の日本の人々は、宗教学、宗教観というものは、まったく無知であります。
 たとえていうならば、南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏とは、どのように根本的に違うか、真言宗と禅宗と日蓮宗とは、どのように教義が違うか、まったくそういう解明の仕方、体系的な解釈の仕方、哲学的な究明の仕方というものはもっていないのです。
 したがって日蓮正宗創価学会は、なんでもかでも他宗教を非難するから悪いと、これは感情論です。信仰が、あの信仰もこの信仰もいいというのだったならば、あの女の人もいい、この女の人もいい……妻はひとりにきまっています。亭主もひとりにきまっています。女の人が、あの亭主がいい、この亭主もいい、ぜんぶ自分のものにしようなんて、そんなばかな道理はありません。ただ、ほかの信仰を折伏する、攻撃するから悪いなどという、それは大きな誤りです。絶対に日蓮正宗しかないのです。ほかの宗教は、ぜんぶ邪教であると言いきれるがゆえに正しいのです。
 どんなことを言われても、人々は新聞や雑誌では私どもを幸福にはしてくれません。そういうものの縁に紛動されないで、百四十万世帯の人が幸福になったという事実、また、もっとも批判的に物事をみていく青年が、三十万人も大御本尊様を奉じて、大聖人様の生命哲学を勉強している事実は、全世界にない、未曾有の証拠であり、この実相を信じて、より以上の信心修行の精進を切望するものでございます。
 さきほどから邪宗闘争にあって、いろいろな話がありましたが、大阪府内においては、たくさん邪宗教がありますが、天理教だけは、まるで宮城みたいな大きい建物を造って、信者をたぶらかしております。聞くところによりますと、何百億という財産をもっており、あの建物は日本一だなどといっている。人を救うべき宗教が、反対に家をもってこい、たんぼをもってこい……、ドロボウです、まるで。
 今、真言宗や、念仏宗や、禅宗は大聖人様によって根を断ち切ってこられておりますが、天理教は、わが世の春のごとく謳歌している状態だそうです。関西の邪宗教の牙城です。
 願わくは、民衆を不幸にしきっている全邪宗教の関西の牙城をめざして、全関西二十数万の同志は、白木総支部長の指揮のもとに総攻撃をしていただきたいと思います。
3  しかし、今、二十数万世帯の人が総攻撃してしまいますと、天理教の中には、はいりきれません。たいへんな騒ぎになって、みんな気絶してしまいます。そういうような暴力はやめましょう。ぜんぶ座談会で、いっさいの邪宗教を撲滅することができる。一番かんたんに、一番価値的に、一番効果的に、ぜんぶの幹部が、座談会に、ぜんぶ出動していくならば、学会は、やすやすと三百万世帯の達成はできると思うのです。百四十万世帯が一世帯ずつやれば、あくる日は三百万世帯。騒ぐことはないわけです。
 あと七回忌までは一生懸命勉強すればいいと思います。仕事を一生懸命やっていけばいいのです。座談会で折伏し、そうして、どんどんどんどん大御本尊様を信心していきましょう。天理教がいくら大きい建物があっても、参りに行く人間がなくなれば、さびれます。つぶれるにきまっているのですから、建物がどうのこうのという必要はなくなるわけです。正しい宗教を教えていけば、自然に邪宗教を撲滅できると、これでいきましょうよ。
 天理教などでは、日本一の建物を売り物にして信者を釣っておりますが、私どもは、物心ともの、しあわせにひたりきった、幸福生活のひとりひとり、すなわち何百万という人材の城を築いていこうではありませんか。
 日蓮大聖人様の仏法は、世界最高の生命哲学であり、総理大臣であろうが、大科学者であろうが、だれびとたりとも日蓮大聖人様の仏法には頭を低くして教えをうけていくのが、まことの指導者の道であると思うのです。その橋渡しをしていくのが私ども幹部ですから、その幹部が何も言えなくて、大きいことを言って、やれ折伏だ、やれ功徳だ、信心だといっても、納得をさせることができなくなってしまいます。座談会に、教学に、そういう二本立てにしたいと思います。
 最後に、どうかひとつ、幹部はみずからをきびしく、そして一般会員の方々に対しては親切で、愛情をこめて、納得のいくまで、一人前の信心ができるように、幸福生活ができるように、大きい慈愛をもって指導してくださることをお願い申し上げて、私のあいさつといたします。   

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