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第三代会長就任式 会長就任あいさつ

1960.5.3 「会長講演集」第1巻

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1  若輩ではございますが、本日より戸田門下生を代表して、化儀の広宣流布をめざし、一歩前進への指揮をとらさせていただきます。
 申すまでもなく、わが創価学会は、日蓮正宗の信者の団体であります。したがって、私どもは大御本尊様にお仕え申し上げ、御法主上人猊下に御奉公申し上げることが学会の根本精神であると信じます。
 初代会長・牧口常三郎先生、また二代会長・恩師である戸田城聖先生の、総本山に忠誠を尽くされたその心を心として、今、私は全学会員を代表して、日達上人猊下に、より以上の御忠誠を誓うものでございます。
 創価学会は全大衆の最大の味方であります。敵は邪宗教です。邪宗教は人々を地獄に落とす。正法は仏にする。そのあらゆる、いっさいの不幸の本源は邪宗邪義にありと、日蓮大聖人様の御金言がございますが、その御金言どおりに師子吼なされたのが、恩師戸田城聖先生であります。
 その恩師戸田城聖先生の邪宗撲滅の大精神を精神として、今、ふたたび門下生一同は、邪宗撲滅に猛然とおそいかかっていきたいと思うのでございます。
 私はあくまで、恩師戸田城聖先生の教え、思想をば実践していく会長でいきたいと信じております。会長先生の幾多の将来への指針、御遺訓がございますが、その一つに、昭和三十三年二月の十日、その朝に『あと七年間で三百万世帯の折伏をしような』とおおせになられたことが、私の頭脳にこびりついております。三百万世帯ということは、深い深い、また先生の御意図があると思いますが、今、先生のお教えのなかの、御遺訓のなかの一つである三百万世帯の達成、すなわち恩師戸田城聖先生の七回忌のその年いっぱいまでに、断固として、楽しく、そして仲良く、たくましく、三百万世帯の遂行を、成し遂げたいと思うしだいなのでございます。
 また、戸田城聖先生は、おなくなりになる寸前まで『世界各国の名産を集めて、総本山に大客殿を建立しなさい』ということを、つねづね申されておりました。今、先生のその御遺訓を、同じく先生の七回忌までに、世紀の大客殿を総本山に御寄進申し上げたいと思うものでございます。
 どうか、人のため、わが身のため、国のため、護法のため、全衆生のために、御本尊様を根本として、しみじみと大御本尊様のありがたさを感じつつ、邁進していきたいものと思い、以上をもって就任のあいさつといたします。

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