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日蓮大聖人・池田大作

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あとがき  池田大作  

「世界市民の対話」ノーマン・カズンズ(池田大作全集第14巻)

前後
2  私は忘れない。
 四年前(一九八七年)の二月、初めてノーマン・カズンズ氏が、ステーション・ワゴンを運転し、開所したばかりの創価大学ロサンゼルス分校に出向いてきてくださったときのことを。
 そのときのカリフォルニアの空の青さを。
 氏の青年のような足どり、しなやかな体躯を。
 一旦論ずれば、詩心と哲学と信念に充つ明快な氏の言々を。
 とともに、海のように深く、陽のように暖かく、しかもユーモアを湛えたまなざしを。
3  訃報の翌日、私は日本にいて冬の青空を眺めながら、氏が実現しようとしたものまで埋葬されては断じてならない、との思いを固めた。
 折しも今、中東の湾岸に暗雲たれこめるときだけに、この対談で論じあった国連改革の緊要性を強く訴えたい。
   一九九一年一月二十日 香港にて

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