Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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地球との協調
「21世紀への警鐘」アウレリオ・ペッチェイ(池田大作全集第4巻)
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地球との協調
地球の平和と望ましい未来に向けて正しい方向をとるためのすぐれた戦略は、まず自然との平和をめざすものでなければならない。それこそ、人類に健康で永続的な生態学的基礎を与えるゆえんである。
最大の問題は、すべての限りある資源の中でも、最も限りある土地の問題である。第一段階の合理的措置として、手に入るかぎりの知識と情報を最大限に利用し、二十一世紀の世界を視野に入れ、地域ごとに完全な空間と土地の利用をめざして将来の可能性をさぐる広範な分析調査を、できるだけ早く準備しなくてはならない。
この調査をとおしてわれわれが追求するのは、これからさらに多くの人類が生きつづけていかねばならないこの地球を、生活しやすい環境にすることである。これは困難をともなう仕事ではあるが、きわめて緊急かつ重大なことである。
現在の諸条件の下で、自分の利益をめざしながらも、全体として地球の生態学的平和の確立をめざす人間や国家が存在する。彼らの行動は、全部ではないとしても大枠で、協調ある統一行動の利点を示すことにより、政治分野にも影響を及ぼすとともに、地上に真の平和をもたらす最初の現実的なステップとなりうるようにみえる。
こうした背景を踏まえて、私は八三年六月、米国マサチューセッツ州ケンブリッジで開かれた第二回世界土地利用会議の席上で、土地利用についての実態調査をできるだけ早く開始すべきであると提案した。この提案は原則的に受け入れられ、どのように実行するかで現在構想が練られている。概要は以下のとおりである。
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