Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

九識論と十界論  

「21世紀への警鐘」アウレリオ・ペッチェイ(池田大作全集第4巻)

前後
5  それに対し、最も本源のアマラ識を直接に発現することによって、現実の人生と行動の中に、外界にも縛られず、内なる衝動にも支配されない主体性を確立した人を、仏と呼んでいます。仏教の中でも、アーラヤ識の次元での変革の方途を教えたものもあれば、アマラ識の直接の開発を教えたものもあります。後者を教えているのが法華経であり、前者を教えたのが法華経以外の経典です。私は、法華経の実践法のみが、現実的な人間変革の方法であると信じています。
 以上が仏教で説く人間革命の最も基本的な考え方ですが、もちろん、これだけで十分であるというわけではありません。たとえていえば、こうした生命の奥底の変革は、土壌を肥沃にする作業のようなものです。そこにどのような作物を植え、育てるかは、具体的に社会の中で、現実生活をとおして実現されていく変革がそれにあたります。

1
5