Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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師弟勝利の7月(下) 人生は生涯闘争なり!

2007.7.28 随筆 人間世紀の光4(池田大作全集第138巻)

前後
4   仏法は
    勝負なりせば
      断固して
    全てに勝ち抜け
      健康長者で
 これは、わが埼玉の同志に贈った和歌である。
 日蓮大聖人は、生きて帰られないと言われていた流罪地の佐渡で、厳として明言なされた。
 「私、日蓮も、たとえ鎌倉殿(北条時宗)が赦免しないと言われようとも、諸天善神等に申しつけて、鎌倉に帰りましょう」(御書一三四三ページ、通解)
 そして、足かけ四年に及ぶ佐渡流罪を勝ち抜かれて、広布の主戦場たる鎌倉へ──今日の神奈川の天地へ凱旋なされ、仏法勝負の鑑を示してくださったのだ。
 「仏法と申すは道理なり道理と申すは主に勝つ物なり
 ここに仰せの「主」とは、一切の権力の象徴である。
 いかなる戦いも、仏法の正義に徹して戦い抜くならば、諸天を動かし、最後は絶対に勝利を飾ることができる。
 執念の祈りと行動で勝つ!
 これが「法華経の兵法」だ。
 一九六二年(昭和三十七年)の一月二十五日、四年半にわたった裁判の判決公判を迎えた。
 勝てば、そのまま、会長。負ければ、法律に基づいて、公民権を停止され、会長職も辞せざるを得ない──。
 法廷に、田中勇雄裁判長の凛とした芦が響きわたった。
 「池田大作は無罪!」
5  ナチスに打ち勝った、ド・ゴール大統領は叫んだ。
 「要するに、戦闘のまっただなかに、彪大な努力を尽して、われわれは生まれかわり、新しくなりかわらなくてはならぬ」(『ド・ゴール大戦回顧録』1、村上光彦・山崎庸一訳、みすず書房)
 入獄と出獄から、五十年。
 勝利の判決より、四十五年。
 正義ゆえに迫害された。
 そして正義ゆえに、断固として勝った。
 この破邪顕正の勝利の血脈を、今、わが本門の池田門下が受け継いでくれている。
 それは、最高幹部ではない。青年部である。
 ゆえに、私は幸福だ。
 かつて、戸田先生の前で、朗読したホイットマンの詩を、わが弟子に贈りたい。
 「おお、僚友よ、ぴったりと寄りたまえ! おお、最後には君とわたしと、わたしたち二人だけなのだ」
 「おお、今こそわたしは勝利を得る──そして君もまた同様に」(『詩集 草の葉』富田碎花訳、朝日新聞社)
  有り難き
    偉大な弟子の
      君たちが
    師弟勝利の
      誓いを歴史に
 真のわが弟子、万歳!

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