Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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周恩来 中国総理 二十世紀の諸葛孔明

随筆 世界交友録Ⅱ(後半)(池田大作全集第123巻)

前後
8  総理ご夫妻の勝利
 中国の古言にいわく「人と交わるには 心で交われ 樹に注ぐには 根に注げ」
 心を大事にし、人の心をとらえる――総理は真の政治を知っている方であった。
 あの声、あの眼差し、あの気迫。風雪に、なおも進まんとする“東洋の丈夫”の姿を、私は今も、ありありと思い出す。
 逝去のあのとき、周総理は、敵の包囲網の中で亡くなった。しかし、最後に勝ったのは総理であった。
 改革・開放へ、心血を注いで国内の状況を整え、米中・日中をはじめとする国際環境をも切り開いて――逝かれた。
 そして今、中国は、百年にわたる屈辱と苦難の歴史をはね返して、栄光の二十一世紀へと巨歩を運び始めた。総理が命と引き換えに敷いたレールの上を。
 総理は勝った。艱難辛苦の赤誠が勝った。
 西の大空を仰げば、総理ご夫妻の晴れやかな笑顔が浮かぶ。
 創価大学の「周桜」の碑は、中国のほうに向けて建ててある。

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